定期預金だけではもったいないと友人に言われました。投資は不安ですが少しは興味があります。何から始めればよいでしょうか。

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今回、回答いただく先生は…
森田 和子先生 (もりた かずこ) プロフィール
  • 元本保証で現金を確保しておくのも選択肢の一つです。
  • 理解できないものに投資をしてはいけません。
  • 投資には税金が優遇される制度があります。

  柴田真紀さん(仮名 32歳 会社員)のご相談

毎月給与やボーナスから積み立てをして現在320万円の貯蓄があります。普通預金と定期預金にしていますが、どちらもあまり増えないので預けていても意味がないようにも思えます。友人からは「定期預金だけで投資をしないのはもったいない」と言われました。投資は怖いものと思っているので不安ですが、少しはやってみたい気持ちもあります。何から始めればよいでしょうか。

柴田真紀さんのプロフィール

家族構成
家族 年収 普通預金 定期預金
本人
(32歳)
会社員
310万円 70万円 250万円

理解できないものに投資をするのは危険です。まずは勉強から。
NISAのように税金が優遇される制度の利用も検討してみましょう。

こんにちは、柴田さん。ご相談ありがとうございます。「定期預金でもなかなか増えない」という状況は悩ましいですが、超低金利が続いているので、安全確実に預けるのであれば大きく増えないのが当然だと考えましょう。
投資をするなら勉強が必要です。さまざまな金融商品があるので、知識がないと選ぶのも難しいはずです。勉強しながら少しずつ経験を積んでゆくとよいのではないでしょうか。

元本保証で現金を確保しておくのも選択肢の一つ

現在の普通預金の金利は「0.001%」程度、定期預金でも「0.01%」、「0.02%」という低い水準になっています。100万円の0.001%は10円、0.01%は100円ですから、預けていても意味がないような気持ちになるのも無理はありません。日本では低金利政策が続いているため、元本保証で安全に預けるのであれば、このような金利となり、ほとんど増えません。

それでは、金利が変わるとどのような違いが出るのでしょうか。100万円を10年間運用するとして、0.01%では10年後に100万1千円です。しかし、1%では約110万5千円、3%では約134万4千円になります。この中では3%で運用したいと考えるでしょう(税金は考慮していません)。
しかし、日本円で元本が保証され、安全確実に預けられる金融商品で3%を提示するものが今は見当たりません。3%増える可能性のある投資には減るリスクもあると考えましょう。グラフのように順調に増えるとは限らず、増えたり減ったりを繰り返し、結果として投資した金額よりも減る場合もあります。たとえ、0.01%であっても、確保しておきたい金額については元本が保証される定期預金のまま預けておくのが悪い選択とは言えません。

理解できないものには投資しない

とはいえ、投資には増える可能性もあるところが魅力的です。投資を始めるにあたっては、勉強することをおすすめします。現在は多種多様な金融商品があるので、日本だけでなく海外の株式や債券、不動産などへの投資を組み合わせて複雑になり、仕組みを理解するのが難しいものもあります。
理解できない金融商品を購入するのは危険です。投資信託などを購入した人からは、「説明を受けた時には理解できたような気がしたけれど、後になってみるとよくわからない」という声も聞かれます。購入した後で損失が出ても自己責任の結果なので、「金融機関で勧められたから」という理由だけで購入してはいけません。投資する・しないは自分で判断する必要があります。わかるものから投資を始めて、勉強しながら投資の幅を広げていきましょう。
投資初心者向けの本は数多く出版されています。また、事務局が日本銀行内にある金融広報中央委員会のホームページ「知るぽると」の解説も参考になります。

知るぽるとウェブサイト https://www.shiruporuto.jp/public/

投資には税金が優遇される制度がある

柴田さんは投資に怖さも感じているのですから、無理なく少額から始めるとよいのではないでしょうか。投資には税金が優遇される制度もあります。税金が軽減されるぶん、投資効果も高くなるので有利です。

株式・投資信託等が対象になる「NISA」、または、一定の投資信託から選んで積み立て購入できる「つみたてNISA」が利用しやすいでしょう。毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる制度です。個人向けの確定拠出年金である「iDeCo(イデコ)」もあります。自分で申し込んで掛金を支払い、運用方法を選び、原則として60歳以降に年金や一時金で受け取る資産作りの制度です。掛金を支払う時、運用で利益を得た時、給付を受け取る時に、税金が優遇されます。会社員の場合は利用できる場合とできない場合があるので、勤務先で確認する必要があります。
「NISA」と「つみたてNISA」については金融庁のホームページで、また「iDeCo(イデコ)」については厚生労働省のホームページでも詳しく解説されています。

金融庁 NISA特設ウェブサイト https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/index.html
iDeco公式サイト https://www.ideco-koushiki.jp

投資で税金が優遇される主な制度
NISA つみたてNISA iDeCo
年間非課税投資枠 120万円 40万円 14.4万~81.6万円
最大非課税投資枠 600万円 800万円 576万~3,264万円
運用可能期間 5年間
※継続可能
20年間 60歳まで
解約・引き出し 随時 随時 60歳以降
非課税対象 運用益 運用益 運用益
※掛金全額が所得控除

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