生涯現役で地域に貢献を目指す「シルバー人材センター」が活況 ~地域の説明会に参加してきました~

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地域の説明会に参加してきました

人材不足とお元気な高齢者の増加も影響してか、各地のシルバー人材センター(以下センター)が活況のようです。友人もセンターで働いており、以前私も仕事の会計処理を依頼したこともあるのでセンターのことは断片的に知っていました。
今回、市の広報で5月から10月までの説明会7回 (うち後半は女性限定が2回、こちらは要予約) もあることを知り、改めて全体像を知りたくて、私が住む都内多摩市の説明会に参加してみました。

第1回目の5月8日に参加、30分前に到着しましたが、既に会場に中高年の参加者が多数、開始時には40名以上参加、男女比は7対3ほどで熱気が満ちていました。今回は、高齢になっても働きたい人の選択肢の1つになり得る、今人気のセンターについてお話したいと思います。

シルバー人材センターとは ~60歳以上健康な人なら誰でも会員になれる~

シルバー人材センターは、高年齢者が「働くことを通じて生きがいを得ると共に、地域社会の活性化に貢献する」ことを目的とする団体 (公益社団法人) です。平成29年3月末現在、全国で1,323団体、718,375人(男性481,247人、女性237,128人)の会員がおり、会員の平均年齢72.2歳です。
多摩市では、955名が活躍中で最高年齢は90歳、平均年齢は73.4歳 (男性73.8歳、女性72.3歳) です。働きたい意欲、健康の状態は人それぞれなので、年齢の壁を自分でつくらずまずは説明会に参加するのもいいでしょう。

◆入会までの流れ
①入会説明会に参加 (出席表提出)→②入会受付日に書類・会費2,000円・シルバー総合保険料納付2,490円(労災保険に代わるもの)計4,490円を持参して入会面接→③理事会承認

◆仕事の内容 ~請負と派遣の両方の仕事がある~
・施設・団地・公園などの清掃  ・公共施設・商業施設などの管理 ・事務・経理・入力
・賞状、案内状など毛筆筆耕 ・荷物の仕分け ・調理 ・接客販売 ・植木剪定草取り
・ヘルパー ・パソコンサポートなど
ほとんどが「請負」の仕事(約9割)ですが、多摩市では平成27年10月から東京都シルバー人材センター連合との連合により「一般労働者派遣事業」 (臨時的かつ短期的な業務かつ軽易な業務に限るに限定) を実施、「雇用」形態の働き方が可能 (地域で異なる)になっており、請負だけでは受けられない「警備」などの仕事も増えているそうです。

◆就業時間などと収入
なお、一週間当たりの就業時間は、原則20時間を限度、月の就業日数は原則10日を限度、働いて得る収入 (配分金等) の月平均は3.5万円ほど、10万円を超える人はほとんどいないそうです。


派遣事業実績推移 (多摩市)

  実績金額 実派遣数 実派遣会員数
平成27年10月 111,437円 4件 3人
平成28年4月 1,417,615円 12件 25人
平成29年4月 1,392,555円 9件 24人
平成30年2月 3,961,678円 14件 68人

働く目的を明確にして入会することがポイント

当日体験談をお話してくださった会員女性は、定年退職、家でぶらぶらしていると体調を崩しそうということで会員になったそうです。当初、得意な宛名書きや賞状などの筆耕をしていたが、この分野は季節が限られており件数も少ないので、野外でできる仕事もしているそうです。働く場があり出かける場所があることが生活のリズムを作り、それが健康に繋がり、さらにいくらかの収入があるので、家計にも安心とお元気な声で発表されていました。

お気づきのように、就業して得る収入の月平均は3.5万円と高い収入は望めず、生活のほとんどを支えなければならない人向きではありません。ただ、あと少し小遣いがあればもっと楽しめることを増やしたい人には向いているでしょう。
分野により一定の年齢制限 (75歳、80歳等) がありますが、その後は本人が希望し、担当理事などの推薦があれば1年更新が可能とのこと。つまり、本人次第で軽度の仕事を適度にすることにより活動寿命を延ばしイキイキライフも可能になります。ちなみに、多摩市の市の広報は現在センター会員が各戸に配布しているそうです。

巷のよくある例

定年後は「しばらくゆっくりしたい」と思うのが人情ですが、しばらくの期間が長くなりすぎると楽しみだった休みも苦痛に感じるようです。


例えば、我が連れ合いの場合

世間並みより長く働いたあと完全退職した連れ合いの場合、仕事で外出が多い私にかける言葉や見送るときのニュアンスが少しずつ変わってきました。仕事を辞めた当初は、仕事から解放された時間を楽しむゆとりから私への声がけも弾んでいました。

「行ってらっしゃい ! 頑張って・・」 それが少しずつ変わり始めました。
→私が忙しそうに明日の仕事の準備をしているとき、遠慮がちに 「今、ちょっといいかなと話しかける」
→仕事や友人との外出が増えると、「楽しそうだね」「よく、出かけるね」→「行くところがあっていいね」と、さりげない言葉に卑屈さと嫌みが増えました。

振り返ってみると、連れ合いの趣味は中学・高校時代からのテニスでしたが、加齢と共に休みが増えており、自宅で1人過ごすことが多くなったことも原因です。幸い、最近は、絵と英会話の趣味を見つけてイソイソと出かけていますが。当時を反省して自宅に引きこもらず、センターを利用して地域で少し働くことを提案しても良かったなーと今更ながら気づかされました。

例えば、友人の場合

趣味仲間の友人の場合、夫婦2人で一日家にいるのが嫌との理由から、月の大半を1人でハイキングや山登りに夢中です。友人曰く、家にいると家事が増えるのが嫌なのだそうです。言われてみると、それなりの高齢の夫婦の夫が在宅だと妻の用事は増える代わりに自由な時間が減りますね。高齢期、有り余る時間を楽しむ、楽しんで満足している人ばかりではなさそうですね。

シルバー人材センター利用もまた楽しい

当日の説明会でお会いした両隣の女性たちは、「絶対に働きたい」「働くつもりで申し込む」
とそれは真剣で楽しそうでした。人手不足のおり、働く高齢者の需要はますます増えそうです。併せて仕事分野も増えそうです。時代と人々の価値観も変わりつつある今、私たちも年齢・性別で壁を作らず自分たちで前例をつくる位の気持ちで前向きに過ごせば、これからの長寿社会も楽しめます。

センターの仕事は人によっては理想の仕事、希望する仕事ばかりではありませんが、定年後は心の切替え次第で自分の生き方を楽しくできます。そのために、定年・退職までのマネー管理も大切です。ゆとりがあれば世間の目を気にせず自分の物差しで「何のために働く?」を決めることも可能になり、結果的に地域で働く時間以外の一日の時間の流れも活発になりそうですね。