人生は「○○のために」という執着を持った者勝ちかも! ~活動寿命を延ばしたい~

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活動寿命を延ばしたい

税制、社会保険、働き方改革など私たちを取り巻く環境は目まぐるしく変わっていますが、定年退職者、これから定年を迎える人の意識はあまり変わっていないなーと感じることが増えました。ほとんどの人は入社したときから退職時期を予想でき、加入した年金の受給開始年齢は決まっています。それなのにイザそのときを迎えてお金がない、どうしたらいいか分からないと慌てる人に多く遭遇するからです。

今こそ自営、または会社員などで働く私たちとその家族や企業も、長くなる人生と正面から向き合う本気の姿勢が求められています。皆さんが自分の人生を最期まで楽しく活き活き過ごすためにどうしたらいいか、大いに悩んで欲しいと個人的には思います。長生きリスクを嘆くのは簡単ですが、伸び続ける人生を楽しく暮らすために、本人の才覚で活動できる期間を伸ばす「人生の豊かさ底上げ作戦」が必要です。個人がそれぞれの人生を楽しみ活動する期間が増えれば、結果的に社会や経済も活況になることでしょう。



ライフプランセミナーを受講しよう、開催しよう

お金や年金の相談を受けて感じるのは、会社などが開催する退職時のライフプランセミナーの受講者はほんの一握りの恵まれた人だけということです。この手のセミナーは景気が悪くなるとカットされる傾向が高いのが一般的です。
一部の共済組合では退職間際の各種セミナーを1ヶ月ほど実施していますがこれは例外。大企業でも1日または2日の実施はいい方で、皆が知りたい年金・健康保険・雇用保険なども概略の説明がほとんどです。具体的な内容まで説明するのは無理な状況。ましてや中小企業では半日・2時間または退職時何も説明なしがほとんどです。

つまり、現役時代は忙しく働き、社会保険の知識や退職後の心構えの準備なくリタイアを迎える人が沢山いると言うわけです。退職が近づくと仲間同士の井戸端会議で語らう情報や継続雇用中の先輩たちの情報を基に、あれこれ不安になってしまいます。そうして訪れる相談窓口では、長期的に備えていれば気にならないほど細かい質問が多くなると言うわけです。今の不安ばかりに気を取られすぎると長期的視野で生きる視点は身につきません。素晴らしい技術・知識・経験を持った人材に、将来に不安を覚えず活き活き働くまたは暮らせる場の提供が十分できないのが残念です。
そこで私の提案です。人手不足のいま従業員は宝です。従業員にできる限り長く働いて欲しい、そして企業の発展を望むなら、是非できるだけ早い時期に「ライフプランセミナー」を開催して欲しい、それが私の希望です。単独企業での開催が無理なら複数主催で開催すれば各企業の負担も減ります。複数主催の場合、概略的なお話のあと、各企業独自の内容はあとで担当者が個々に説明すればいいのです。それでも分からないときは専門の窓口で相談、または自分で調べましょう。自営業者なら自分で消費者センターなど主催のセミナーを受講するのもいいでしょう。本来なら、一番学びが必要な情報弱者である人たちが受講していないのが問題なのです。


生活設計をたてている人は35.7% 20年より先を考えている人は約1割

生活設計を立てている人は35.7%と約3分の1がたてていますが、20年より先をイメージしている人は約1割と少数です。どうせたてても将来どうなるか分からない、今でも大変なのに将来のことは考えたくないという意見もあります。私の周りにも70代以上になると、不安だけど全てが面倒になり、あれこれ考えられない状況になっている人も見受けられます。
だからこそ、せめて定年前後10年間に知識と気づきを得られる場に参加し、定年後の時間を消化期間にしないために動いて欲しいのです。


現在は定年後も継続雇用で働く人が増えました。相談で多いのが在職老齢年金の質問。年金を受けながら会社などで働く(厚生年金の被保険者として)場合、年金と報酬等で年金が調整(年金が一部または全額停止)されるのが在職老齢年金です。そこで年金を全額受ける場合は報酬などをいくらにすればいいのかの質問。そこでは、仕事が好きだから、楽しいから働くといった発想はあまり見られず単にソントクのお話ばかり。退職したあとの長い高齢期の生活プランを組み立てているのか見えてこないのが残念です。

多くの人は定年までは家族のために頑張って働く人が多いと思いますが、定年後は自分の生きがいのために働くケースもありでしょう。もちろんマネープランがある程度できている前提ですが。そんなことに気づくきっかけもライフプランセミナーが役立つと感じます。


目的意識を持って活動が、活き活き人生に繋がる



最期まで元気で過ごすには健康寿命(介護や医療などのお世話にならない期間)を伸ばすことが大切です。さらに真に満足する人生を送るためには、自分のやりたいことで活動する期間を伸ばせるかどうかでしょう。世に長く活躍した人は皆、○○のためにという執着を持って生きたように感じます。
古くはスペインの早熟な画家ピカソ(91歳)で生涯新しい画法に挑戦し続けました。
日本でも浮世絵師の葛飾北斎(89歳)は晩年まで創作意欲が盛んでした。
最近では、65歳からの35年間を設計する、中高年のための実践的幸福論として「95歳へ!」を出版された渡邊昇一氏(86歳)、最期まで自分の信念を通した生き方をされました。
そして日野原重明医師(105歳)は、命の続く限り現場にたつモットーを最期まで貫き通しました。
生き方は人様々ですが、共通しているのは皆自分の意思(こだわり・目的・使命感)を貫き最期まで充実した人生を送った人たちです。

上記の偉大な人達と比べようもないけれど、○○のためにというこだわりを持てば、自分の人生の豊かさ・質を高められることに気がつかされます。自分のやりたいことをみつけ、そのためにいろいろ活動し、何歳になっても心と体を鍛えられるのです。○○は何でもいいと思います。
例えば、障害を持つ子(介護が必要な親・配偶者)のために少しでも健康で長生きしたい、趣味を増やしたい、昔学んだことを学び直したい、最期まで(○○歳まで)現役で働きたい、ボランティアを始めたい、スポーツを続けたい、定年後は資格を活かして開業したい、友人を増やしたい等・・・。老後の豊かさは、あなたの活動次第。トライする価値がありそうですね。