介護付有料老人ホームに「体験入居・1泊2日」してきました! ~サン・ラポール南房総<入居時自立が要件>~


サン・ラポール南房総<入居時自立が要件>

数年前から友人たちと高齢者施設・住宅やリハビリ病院などの見学を初め、今までに見学した施設は170ヶ所弱になりました。 複数受任している成年後見人などが入居(入院)している施設訪問など合せるとその数はもっと増えます。但し、あくまで見学や訪問であり、その施設などで生活しておらず、通りすがりの人の視点で見ているのではといつも気になっていました。そこで10月の初めに思い切って都心から遠いのに人気があるサン・ラポール南房総に「体験入居」をしてきました。

実際に高齢者の相談などから見えてくるのは、ある程度元気なときと判断能力が不十分になったときでは希望する内容が違うことが多いからです。年金収入額はずっと生活に関係してくるので興味があるのは当然ですが、判断能力が不十分になったとき「契約」が必要になり、「成年後見制度」を利用して高齢者施設・住宅に入居する人も増えています。
核家族化の進展、単身世帯や夫婦だけの世帯の増加、老後の暮らしのイメージの変化、高齢者施設・住宅に対する考え方やこだわりの変化などで、今後、高齢者施設・住宅に入居する人は増えそうです。今回は、自立している人が直面する高齢期の最大の買い物である「終の棲家」購入に対する視点でお話しします。


有料老人ホームの基本知識

民間の有料老人ホームに入居時に必要な費用は、一般的に入居一時金と毎月の食費・家賃などを含めた生活費などが発生します。入居一時金の額は、最低3万円から最高3億円台まで幅があり、平均は1,000万円台の施設が多く東京都では特に高額になっています。 最近は介護付有料老人ホームなどで入居一時金を抑えその分毎月の管理費などを高額にするケースも増えています。

入居一時金1000万円台の施設が多い

※消費者委員会 平成22年 (有料老人ホームの契約に関する実態調査)


現在、「契約・解約」に関する相談件数も増加

全国消費生活センターへの有料老人ホームに関する相談件数は年々増加、入居後短期で退去したが返還金が少ないなど「契約・解約」に関する相談が多いのが特徴です。
高齢者の資金計画は誰もがゆとりを持っているわけではありません。また、全て理解し納得して契約しても、その施設の経営状況で必ずしも当初の契約内容が守られる訳ではありません。何かコトがおきたとき、高齢ゆえ最善の対応もできないこともあります。だからこそ契約までの行動力と契約時の理解力と体力が試されるのです。

有料老人ホームに関する相談件数と有料老人ホームに関する相談:内容別分類

※消費者委員会  平成22年  (有料老人ホームの契約に関する実態調査)

サン・ラポール南房総の場合

1. 東京駅より約90分弱で施設着

総合レジャー施設「ロマンの森共和国」の一角に南房総の施設(壱番館と弐番館)があります。壱番館は総戸数148戸・昭和63年開設。弐番館は総戸数100戸・平成4年開設。
壱番館と弐番館の共有部分の広さを同質に維持するため、戸数の少ない弐番館の方が、入居一時金と毎月の管理費などが高額になっています。自然の中での共有部分の広さは開放感などにも関係するのである意味入居者に公平な気配りです。

2. 入居一時金1,520万円~月の生活費118,040円 (自立)

最近は、入居一時金が安くなる傾向にあるとは言え、入居時自立が要件のサン・ラポールのようなホームでは入居一時金が高めです。一時金は住宅費の前払いの認識なので自立で入居の人はそれだけホームでの生活が長引く傾向にあるからです。但し、都心から離れている分毎月の生活費などは安めです。
今後年金収入は減る傾向、消費税が平成26年度から8%に決定、平成27年10月に10%予定。自立で入居の方に介護が必要になったとき、当初の広い部屋から狭い介護室に移り元の部屋には戻れないのが一般的ですが、ここは元の部屋は残したまま介護室でケアを受けられる安心感があります。あわせて、南房総診療所が壱番館に併設、協力病院は全国から治療者が訪れることで有名な亀田病院、さらに、看取り体制が整っており入居者の共同墓地もあり、まさに終の棲家といえます。

入居時の必要な費用の目安(壱番館)
専用面積 入居一時金  1人 / 2人 上乗せ介護分(各) 計 1人 / 2人
29.52 ㎡ 1,220万円 / 1,570万円 300万円 + 税※ 1,520万円 + ※ / 2,170万円 + ※
39.65 ㎡ 1,630万円 / 1,980万円 1,930万円 + ※ / 2,580万円 + ※
59.04 ㎡ 2,420万円 / 2,770万円 2,720万円 + ※ / 3,370万円 + ※

※上乗せ介護金の消費税は契約終了時に精算


毎月の生活費の目安(壱番館)
専用面積 管理費  1人 / 2人 食費 + 電気・水道(各) 計 1人 / 2人
29.52 ㎡ 59,850円 / 74,025円 53,190円 + 税5,000円※ 118,040円 / 185,405円
39.65 ㎡ 65,625円 / 79,800円 123,815円 / 191,180円
59.04 ㎡ 82,950円 / 97,125円 141,140円 / 253,505円
※要介護5に認定の場合、介護保險自己負担分+介護居室利用料+オムツ代など各プラス5万円ほど

3. 入居期間が長いとお得!

介護付有料老人ホームの入居一時金の償却期間は5年なども多いのですが、南房総の入居一時金の償却期間は14年、15年以上入居なら初期償却のところの支払いは生まれず入居期間が長いとお得です。ちなみに15年以上入居の人は55人(全入居者の20%弱)、施設の居心地はよさそうですね。

入居者の入居期間
6ヶ月 6月~1年未満 1年~5年未満 5年~10年未満 10年~15年未満 15年以上
13人 9人 83人 70人 54人 55人

4. 食事はごく普通の家庭料理

食事は施設手作り、自分でテーブルに食事を運びます。ごく普通の家庭料理であきがこない味ですが食材は豊富です。食事に限らずこの施設は、全体的に派手さと豪華さはありませんが日常の生活が営まれている雰囲気です。

朝食・昼食・夕食


今回の体験入居の費用は、一泊2日4食付き、東京駅と施設往復、施設の近隣のスーパーや病院などの見学付きで5,250円。「元気な人が入居の自立型の施設体験は是非間をあけずに複数体験してください。間をあけると2度目は一度目の確認で終わってしまう。今は元気だから中々一度で決心する人はいないのは当たり前」とは案内人の弁。以上はあくまで参考です。皆さんが行動していただけるときの参考にしていただけると嬉しい限りです。


施設選びは、自分のものさしで自分で決めるがポイント!

元気なうちに決められる終の住まい選びは「自分で決める」がポイントでしょう。判断能力が不十分、介護が必要になったときは、とりあえず施設・住宅に入居となり自分の判断が反映されないことが多くなります。だからこそ、元気なときに想像力を働かせて考えておく必要があります。全てを満たす施設なんてありませんので、優先順位をつけてまとめておきましょう。
全て決まってから見学、体験入居もいいけど、いろいろ経験していくうちに、ぼんやり考えていたことが少しずつ形になってきます。まずはその気になったときから始めてもいいですね。 私も今回、初めて1人で体験入居した夜は、心細さの中でこれからのことを自分なりにいろいろ思い描いてみました。覚悟を決めて入居されて、今の生活を楽しんでいらっしゃる方達の実際の生活に触れることもでき、少し先が見えてきました。この気持ちを忘れないうちに、できる限り時間を作り、自分のために体験入居を重ねてみたいと思っています。

豪華な施設はコストもかかる。どれくらいなら払える、払ってもいい。ところで私のお金はいくらあるのかな。入居後状況が変わればコストも変わるね。


希望する施設は人それぞれ。

一時金と毎月の管理費等の額。資産額の確認と支払い額の許容範囲は、以下の希望など考慮して自分で判断。

施設内にプールがある。近隣にプールの施設か゛ある。代理石のフロアなど豪華な施設。交通の便がいい。自然があるところがいい。病院が近い。看取り体制がある。レストランみたいな食事。家庭料理的食事。大きな風呂。広い個室。ほどほどの個室。入居者の質。夫婦で入居 ? 単身で入居 ?

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