共働きで親と同居ですが、貯蓄ができません。4年で500万円貯めたいのですが、家計簿をつけるのが苦手でつい使いすぎてしまいます。


内田 ふみ子先生 プロフィール
家計簿は、5年10年あるいはそれ以上先にある目的を達成するために有効なツールです。
ゴールを確認したらまず資金計画。今の貯蓄ペースで実現できるか、難しければやりくりできるかをチェックします。ゴールは一つとは限りません。今しなければならないことや、先のことでも大事なことなど、優先順位を考えながらアドバイスさせていただきます。

稲田 雅恵さん(仮名)のご相談

親と同居で3万円を入れている程度。共働きですが、専業主婦のときは収入の40%を貯蓄できていたのに、今は26%程度でしかできていません。家計管理も項目別の管理は何度かチャレンジして失敗しています。30歳までに500万円を貯め、子どもを2人持ちたいと思っています。何かよい方法がないか、教えてください。

稲田さん(仮名)のプロフィール
26歳、会社員。同い年のご主人(会社員)、5歳のお子さんとの3人家族。

家計状況

 月収(税金・社会保険料を除いた可処分所得)
 夫 286,000 円
 妻 85,000 円
 月間支出
 家賃(親に) 30,000 円
 仕事場の駐車場代 1,000 円
 ローン返済(残り半年) 17,000 円
 携帯電話代 6,000 円
 食費・教養娯楽費・雑費 120,000 円
 幼稚園代 31,000 円
 その他 20,000 円
 生命保険料 11,000 円
 子ども保険 10,000 円
 自動車保険(2台) 13,000 円
 積立貯蓄 70,000 円
 その他の貯蓄 21,000 円
 年単位の収入
 妻のボーナス 50,000 円
 貯蓄
 預貯金 976,000 円
 親への貸し付け 1,705,000 円

家計状況

  • 30歳までにあと1人子どもを希望
  • 30歳までに500万円貯蓄
  • 子どもは公立の小学校

家計状況

  • 親と同居

支出が抑えられないときはまず今後の必要資金に応じて貯蓄計画を立ててみましょう

将来2人目のお子さんも望んでいらっしゃいます。大学進学も考慮されていらっしゃるなら、高校卒業時までにそれぞれ400~500万円程度貯められると、慌てずにすむでしょう。逆算すると、1人につき毎月2万円の積立額になります。また、現在は直接の住居費はかかっていらっしゃいませんが、先々リフォームや建替える際に、費用を負担する可能性はいかがでしょうか。また、この預金金利がゼロに近い今日、自動車ローンの金利を払うより、貯めて買う、というのも節約の一手。さらに、まだ20歳代のご夫婦ですから、それぞれ自己投資をされることも有意義です。
仮に目的ごとに目標を立て、毎月の積立額を計算すると、次のようになります。

目的 目標 毎月の積立額
教育資金 13年後に400万円 1万5000円(子ども保険1万円除)
住宅資金 20年後に1000万円 4万1500円
自動車購入資金 5年後に300万円(2台分) 5万円
病気や緊急用 5年後に180万円(生活費半年分) 1万5000円(現在の貯蓄残高を除)
保険料合計 12万円1500円

現在の積立額が7万円。半年後に終わるローンの1万7000円も貯蓄に回せるでしょう。そうすると、12万1500円-8万7000円=3万4500円をやりくりできるかどうか、ということになりますね。
これが支出面から無理なら、住宅資金計画を見直す、といった方法で、修正していきます。

家計管理が苦手な人は、週単位で生活費を管理すると上手くいくことがあります。

あればあるだけ使ってしまったり、細かい項目管理は続かない、という人は、やりくりの期間と、やりくりしなければならない範囲を狭くしてみましょう。
つまり、できるだけ口座引き落としを使い、貯蓄も財形や自動的に口座から積み立てられる定期を利用します。そうすると現金でやりくりするのは、食費等の日常の生活費に限られてきます。それを1か月ではなく、1週間分の予算だけお財布に入れておけば、使い過ぎは防げるというしくみです。
たとえば上記のように、あと3万4500円貯蓄額を増やしたい場合、現在1か月にかかっている食費等12万円から差し引いて4で割れば約2万1000円。とりあえず、毎週これだけをお財布に入れて、1か月過ごしてみましょう。1週間であれば、使いみちも把握しやすくなりますね。あまりに無理であれば、少し毎週の予算を調整します。
この方法で、使う前に考えるようになった、という方もおられます。どうぞ試してみてください。

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