ローン返済が始まった途端の収入減 もう一人子どもが欲しいのですが不安です


ローン返済が始まった途端の収入減
もう一人子どもが欲しいのですが不安です

山根 克規先生 (やまね かつのり) プロフィール
 
  • 手取り収入の7割以内で生活できることが理想です。
  • 貯蓄をする場合は目的を明確にし、毎月など定期的に必要な金額を積立てる。
  • 効率的に資産を増やす為に、資産運用の能力を上げましょう。

砂田 あやさん(仮名 30歳女性 会社員)のご相談

不況により、主人の給料が激減。
共働きでなんとか生活はできていますが、2年前に住宅を購入しローン返済始まったばかりです。第3子(できれば女の子)がほしいと思いますが、2人の子どもの教育費や老後のことを考えると、今の経済状況では不安で踏み切れません。
第3子は諦めたほうがいいでしょうか?

砂田 あやさんのプロフィール

世帯主の職業 : 会社員
世帯年収 : 720万円
家族構成 : 夫 32 歳 会社員、長男 4 歳、二男 2 歳、義父 63 歳
住居 : 持ち家(ローン返済中) ※3,600万円の住宅 2,000万円頭金 1,600万円を20年の元金均等払いで返済

家計収支

収入

手取り月収 250,000円 250,000円
ボーナス手取り 400,000円 ×2回 200,00円 ×2回

支出

月々 年間計
水道光熱費 28,000
食費 50,000 600,000
通信費 16,000 192,000
レジャー費 10,000 200,000 320,000
ペット費 1,000 12,000
夫こづかい 7,500 40,000 130,000
妻こづかい 7,500 20,000 110,000
生命保険料 7,300 136,350 223,950
雑費 7,500 90,000
住宅ローン 55,000 170,000 830,000
ガソリン代 35,000 420,000
自動車税 41,700 41,700
自動車保険料 130,000 130,000
駐車場代 0 0
車検代 125,000 125,000
固定資産税 100,000 100,000
医療費 10,000 120,000
子ども費 55,000 660,000
交際費 10,000 120,000
積立(子ども用) 20,000 240,000
積立(特別支出用) 10,000 120,000
積立(改修費用) 12,000 144,000
積立(老後用) 15,000 180,000
積立(車用) 10,000 40,000 160,000
積立(繰上返済用) 100,000 1,200,000
合計 466,800 1,003,050 6,604,650

貯蓄残高

普通預金 2,000,000
財形貯蓄 750,000
定期預金他 10,944,000

理想的な家計管理なので心配しすぎないで、
むしろ保険や老後の備えにも目を向けましょう

不況で、多くの方の生活に多大な影響が出ています。特に給与面での影響は大きく、中には職を失うケースも多々あります。このような状況では、ライフプランの変更を余儀なくされる方が、激増していることと思います。ライフプランの中でもお子さんを作るかどうか、ということはもっとも大きなポイントの一つですね。

理想的な家計収支

さて、あやさんの家計を拝見させていただきましたが、大変しっかり管理された内容で驚きました。手取り収入の7割程度の生活レベルに抑えることで、残り3割を貯蓄に回し、将来に備える。本当に理想的な家計であると思います。

特に目的に応じた積立を行なっていることが、より確実に計画を推進している要因ではないでしょうか?多くの方が、明確な目的を持たずに貯蓄をするため、長続きせずに、結果的に目標額に及ばないということがあります。しかしあやさんは「いつまでに、いくら作る」ということが明確ですので、素晴らしい家計を実現できていますね。

また懸案の住宅ローンですが、元金均等払いにすることで、確実に借入残高を減らしています。さらに繰上返済用として年間120万円を捻出。
通常の返済とあわせて年間200万円の返済ですから、1,600万円のローンは8年で終わる計算ですね。2年前に始まったばかりですが、このまま続ければ、残り6年程度の返済で終了するのではないでしょうか?そして返済が終わった後は、年間200万円の貯蓄ができることになりますから、大変大きな強みとなります。
このご年齢で頭金を2,000万円支払えたことも、大きなポイントです。

必要以上に心配しないことも大切

これらを考えても、3人目のお子さんは、あきらめる必要はないと思います。本当に欲しければ、ぜひ作られる道を選択してはいかがでしょうか?
お子さんがお生まれになることで、更なる励みにもなるのではないでしょうか?
家計管理のしっかりしたあやさんですから、きっとしっかり、やりくりされることと思います。

ただ懸念されているように、お仕事に対する不安もおありだと思います。しかし、必死になればどうにかやっていけるものです。あまり先の不安ばかりを考えることはよくないと思います。今の経済観念があれば、上手く乗り切っていけると思いますよ。ぜひご夫婦でしっかり話し合われて、より良い選択をされて下さい。

資産運用も家計には必須

あやさんの家計に、強いてアドバイスするなら、資産運用でしょう。
お金は「かせぐ、ためる、ふやす」それぞれの能力が必要です。「ふやす」事にもう少し気をかけられると、良いのではないでしょうか?
10年、20年以上先の目的のための資金であれば、もう少し運用してみることも有効です。特に老後の生活費などには最適です。債券、為替、株式、投資信託などの基本的な運用能力を身につけると良いと思います。
そんなに多くの額ではなく、資産の一部を投資して、さらに充実した生活のために少しずつ慣れていく事をお勧めいたします。

保障の内容をしっかり把握

もう1点挙げるならば、生命保険でしょうか。
お二人とも養老保険にご加入で、あやさんはあと1年、ご主人はあと12年で満期を迎え、同時に保障もなくなります。
このあたりをご理解のうえであれば問題ありませんが、もしそうでなければ、保険のプロに相談して、今のうちにリフォームされることもお考え下さい。
生命保険はいつでも加入できるわけではなく、健康状態が問われますので。

新しい常識に対応できるように

とにかく、厳しい経済環境はこれからも継続するものと思います。というよりも、これが普通と考えた方が良いかもしれません。これまでが良すぎたのかもしれませんから。
ですから今のような経済状況でも、十分に耐えうる家計を目指すことが、一人一人にとっての必須条件になるのではないでしょうか?
その意味からしても、今回のご相談は大変意義深いものであったと思います。

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