宿泊体験をしてきました ~住宅型有料老人ホーム~


住宅型有料老人ホーム

我が夫婦も世の流れからすると立派な高齢者です。高齢期の不安をもちつつ暗くなりがちな未来の話しは避けたい夫に比べ、配偶者との年齢差からいずれは一人と覚悟している私の不安は募るばかり。そんなとき届いた高齢者住宅のチラシの中から、無料宿泊キャンペーン(通常1泊2日3食事付きで9,000円ほど) を実施中の「住宅型有料老人ホーム (以下A施設)」に体験宿泊してきました。不安を軽くするには、現在の感性で体験が一番と思ったからです。暑い8月のある日、夫亡き後の一人暮らしを心配してA施設に宿泊のため出かける妻の心も知らず、呑気な夫はいつものように見送ってくれました。以下はA施設宿泊記です。



施設宿泊記

A施設は私が住む多摩市にある「住宅型有料老人ホーム」。数年前に施設が募集した見学会に大勢の人と参加しています。一人になったら老後住みたい施設の候補の1つでしたので、改めての訪問で再確認する意図がありました。

「住宅型有料老人ホーム」
有料老人ホームは、介護サービス、入居要件、費用などの違いで、「介護付」「住宅型」「健康型」の3つがあります。以下は主な2つ。

A施設の概要

宿泊したA施設紹介は、施設広報によれば、最寄りの駅からバスで約10分、周りには商店街や郵便局、スーパー、文化施設、地域密着型のグループホームや小規模多機能施設等があり福祉の環境としては最高。入居一時金(年齢別)は、居室や共有部分の利用料 (以下が一般的ですが現在空きは少し広めでさらに高額)と毎月の暮らしの費用は以下の通り。



宿泊体験をして

過去に何度か他の施設にも宿泊体験していますが、そのときは一人で泊まる不安がほとんどでした。しかし、今回は施設入居の可能性がある危機感からの宿泊なので切実です。
今回宿泊した部屋は4階、入居一時金は約1900万円で34.63㎡と広めですが、介護付き有料老人ホームと異なり、簡単な台所等があるため実質の部屋は狭め、かつ共有部分もあまりなく、ごく一般的なマンションの1室の感じです。

 <1泊しての感想>
(1) マンション暮らしの経験があまりなく、部屋に圧迫感があった。慣れる必要がある。
(2) 過去見学したときランチを試食して美味しかったが、今回の1泊で3食の味すべて同じに気がついた。高価な食材でなくともセンスのある調理人の食事が食べたい。従って、体験入居は少なくとも3日くらいした方が良い。
(3) 自室で食事をする人がほとんどで、食堂で食べている人はごくわずか。自立の人が多いこともあるが食に魅力がないことも関係しているようだ。食堂に活気がない。
(4) すぐ隣の文化施設も建物は立派だが覇気がない。時間を変えて何度か訪問したが、昼間からソファでだらしなく居眠りをしている人をみかけワクワク感がない。
(5) 商店街は少しシャッターどおりになりかけており、スーパーもショッピングを楽しむ雰囲気ではない。
(6) 市外からの入居者がかなりいるとお聞きしたが、地域にどれほど馴染んでいるのか見えてこない。
(7) 体操レクリエーションも日常着そのままで介護予防的な物で残念。私などは有料でもいいから気分転換になるものに参加したい。
(8) 設立5年超で入居者77人(うち自立の人は58人)、平均年齢80.4歳の高齢の割にお元気な人が多い。但し、数年すれば高齢化により要介護度が進んだ場合、今の施設設備と職員の体制では介護の不安が募る。
(9) お風呂も自立用のみで機械浴なし。高齢になっても食事作りから解放されない。
(10) 自宅等で必要な介護を受ける場合と、A施設でサービスをうける場合の差別化が見えてこない。
(11)80代の人は子ども主導で入居されるとは施設側のコメント。少しでも若いうちに入居がオススメの趣旨は分かるが、今の環境では入居の決め手がみつからない。

老後への不安から今回の宿泊体験をしたことで、改めてありたい老後がイメージできました。自宅で暮らせるだけ過ごしてから、介護付きなどの施設に入居も選択肢の1つ。家族に私の意思を伝えておきたいと思います。自宅周辺には、百貨店もあり通い慣れた美味しいお店も複数あり、交通の便もよく、活気のある催し物も沢山あります。一人暮らしが限界になるまで郵便局などの「見守りサービス」の利用もありかも知れません。不安があるなら、具体的に動いてみよう。
施設探しは、元気なうちに見学・宿泊体験が必須とよく言われますが、私の場合でも年々施設に求める条件が変わり、より具体的になっています。



例えば、私の自立型施設に入居の決め手は食事が美味しいこと。
一時金の支払額は○○、月額負担は○○までと我が家の家計から納得感がある金額設定。
交通の便がいいこと。他の入居者と気軽に話し合える一定の共有部分があること。高齢になり介護が必要になったときの暮らしのイメージできる施設であること等です。

元気なうちに入居した施設で暮らしを楽しみたいという人も増えていますが、実態はいろいろ。例えば、レクリエーション1つとっても、入居者が本格的に楽しんでいるところ、介護予防的に実施しているところなど。食事もいろいろ工夫しているところ、それなりのところなど。パンフレットだけでは本当の中身は見えてきません。併せて施設周辺の街並み、商店街など実際に歩いて感じる空気も大事です。
仕事から離れる高齢期こそ身近な暮らしの中での楽しみが生きがいになるからです。
「終の住まい」に求める私の夢は、どんな住まいでも多少のワクワク感がある施設。当分の間、友人オススメの施設見学等続けてみます。

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