夫60歳のときに子どもはまだ10歳 保障はどのくらい必要でしょうか?


上野 やすみ先生 プロフィール
いま加入している保険で保障が足りているか、ムダな保障はないかを徹底チェック!必要保障額の目安や見直し方、保険料を安くおさえる方法など、ご家族の状況や家計全体のバランスを考えながら、1人1人に合った保険選びをお手伝いします。むずかしいと思われがちな保険の内容もわかりやすい言葉でアドバイスします。

山上 康代さん(仮名)のご相談

主人(49歳)は不動産業を営みながら、知人が経営する会社の社員として働き、半分自営のようなことをして収入を得ています。主人の年収は800万円ですが、借金もウン千万とあり、毎月生活費としてもらうのは18万円(住居費、車・ガソリン・保険費、幼稚園費は主人が払っています)。社会保険の加入額も少ないので、遺族年金に影響するのではと心配しています。
現在、主人が加入している死亡保障は1500万円のみ。来年2月に第3子を出産予定のため、主人の死亡保障を増やしたいと思っていますが、年齢が高いので保険料も高くなり悩んでいます。
また、学資保険には入ったほうがいいでしょうか? 次男は長男と同じ内容でも保険料が高くなっています。学資はやめてそのかわりに養老保険に入るという人もいるそうですが・・・。 私の終身保険も入院給付金は少なくないでしょうか?

山上 康代さん(仮名)のプロフィール

36歳、専業主婦。46歳のご主人と、4歳と2歳のお子さんとの4人家族。もうすぐ3人目のお子さんを出産予定

・家計状況

1.月間収入
手取り 180,000円
2.月間支出費用
住居費 0円
(主人が負担)
車両関連費 0円
(主人が負担)
食費 50,000円
水道光熱費 15,000円
通信費 8,000円
教育費 0円
(主人が負担)
その他ローン返済 6,000円
交際費 8,000円
教育娯楽費 5,000円
こづかい 3,000円
(主人分は主人が負担)
その他支出 30,000円
3.保険料・貯蓄
月保険料 60,000円
月貯蓄・投資額 0円
4.ボーナス
手取り 0円
5.資産・負債の状況
現在の貯蓄残高 5,000,000円
現在の住宅ローンの残高 家計からは負担せず主人が支払っています。事業の借金も含めると5000万くらいあるのでは…?!
完済時期:不明

・保険の加入状況

A生命保険
種類 定期保険 被保険者の名義
加入時期 平成10年 期間 69歳まで
保険金額 1,500万円 月額保険料 16,223円
医療保障、入院給付金
の一日の額
5,000円
B生命保険
種類 終身医療保険 被保険者の名義
加入時期 平成14年 期間 終身
(保険料払い込み満了55歳)
保険金額 15万円 月額保険料 3,300円
医療保障、入院給付金
の一日の額
3,000円と手術のみ
C生命保険
種類 学資保険(2契約) 被保険者の名義 長男と次男
加入時期 平成11年、平成13年 期間 18年
保険金額 300万円×2件 月額保険料 2件で25,000円
医療保障、入院給付金
の一日の額
0円

上記以外にこども共済、月額2000円x2人に加入

学資保険も保障の1つ 年齢の高いご主人には死亡保障の上乗せより有利です

学資保険もご主人の死亡保障の一部です

年齢とともに高くなる保険料は、お子様がいらっしゃるご家庭にとって、家計の負担を重くする一因でもあり、悩ましいところです。できるだけ効率よく保障を確保する方法を考えて見ましょう。
山上さんのご家庭の場合、ご主人に万一のことがあった場合には、遺族厚生年金と遺族基礎年金(末子が高校を卒業するまで)が支払われます。このうち、遺族厚生年金は社会保険の加入額によって増減します。例えば、平均月収(年収を12で割った額)が20万円の場合、遺族厚生年金は約30万円、平均月収30万円なら約48万円です。

このように、子育て期間中は年間150万~180万円の遺族年金が受け取れます。山上さんの場合、家計を上手にやりくりされていますので、日常生活費は遺族年金と現在加入中の保険でまかなえそうです。死亡保障1500万円を20年間で取り崩していくと、毎年75万円、15年だと毎年100万円ずつ使えます。お子様が小学生以上になれば、康代さんも働いて収入を得ることもできるので、それも視野にいれておくといいでしょう。

また、学資保険300万円に2件加入されていますので、万一のときにも大学入学時の費用はあります。学資保険はご主人の死亡保障の役割もありますので、これから新たに保障を上乗せするよりも、貯蓄を増やしておいたほうが長生きしたときも安心です。
現在の保険なら医療特約も69歳までついていますので、このまま継続してください。

万一の保障も考えたいなら、第3子の教育費準備は学資保険で

予定利率の低い現在は、払った保険料総額より受け取る満期金が少ない「元本割れ」の学資保険もあります。今後、金利が上がったときのことを考えると預貯金で準備していくほうが有利になる可能性があるといえるでしょう。

しかし、学資保険にはご主人の万一の保障も含まれています。ご主人の生命保険でカバーできればいいですが、現状ではぎりぎりの状態です。これから新たにご主人が死亡保障を上乗せすると、末子が成人するまでの20年間、定期保険1000万円の保障で毎月の保険料は約9000円(49歳男性)。定期保険500万円でも4500円かかります。
それならば、できるだけ利回りのいい学資保険で積み立ててしまったほうが効率的といえるでしょう。

入院保障は5,000円を目安に

入院した場合には、健康保険である程度カバーできますが、健康保険のきかない差額ベッド代や入院時の食事代、高度先進医療費などがかかります。また、主婦が入院すると、家族の外食が増えたり、保育費やクリーニング代など元気なときにはかからない費用なども増加します
そのため入院保障は5000円程度を目安に加入されることをおすすめします。終身の保障なので、今後医療費や物価が上がったときにも当面は対応できるでしょう。

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