秋に保険料アップでも更新した方がよい?

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上野 やすみ先生 プロフィール
いま加入している保険で保障が足りているか、ムダな保障はないかを徹底チェック!必要保障額の目安や見直し方、保険料を安くおさえる方法など、ご家族の状況や家計全体のバランスを考えながら、1人1人に合った保険選びをお手伝いします。むずかしいと思われがちな保険の内容もわかりやすい言葉でアドバイスします。

西田 祐子さん(仮名)のご相談

住宅ローンを早く返そうと繰上げ返済を何度かして、月々の返済額も増やした途端、ボーナスが大幅に減りました。私大に通う長男と、高校生になったばかりで大学院まで進ませたい次男の教育費で家計も大変です。そこへ夫の保険が更新で今秋から保険料が1万円上がるとのこと。勧誘員の方は他の保険への乗り換えを夫にしきりに勧めているようです。

最近、保険の見直しで掛け金を減らすという話題や保険の乗り換えは損が多いなどと聞きますが、このまま続ければよいのか、家計が大変なら解約すればいいのかわかりません。子どもが大きくなってくれば保障額は少なくなってよいのか、より夫の病気などのリスクが高くなるのでこのままにすべきなのかも迷っています。

西田 祐子さん(仮名)のプロフィール

48歳 主婦。50歳のご主人(現在は単身赴任中)と長男20歳、次男15歳のお子さんとの4人家族

・家計状況

1.月間収入 3.保険料・貯蓄
手取り収入 625,000 円
(単身赴任関連
手当など含む)
月保険料 45,469 円
2.月間支出 月貯蓄・投資額 6,000 円
(社内持ち株会)
住居費 121,400 円
(住宅ローン)
80,000 円
(貯蓄)
5,100 円
(単身マンション使用費)
4.ボーナス
21,000 円
(管理費修繕積みたて金)
手取り額 980,000 円
(×2回)
車両関連費 なし ローン返済費 なし
食費 90,000 円 その他支出費用 長男の学費 平均\450,000×2
水道光熱費 20,000 円 固定資産税 138,000 円
通信費 4,000 円
二男の携帯電話料金
4,500 円
その他 700,000 円
教育費 20,000 円
(月々は二男の授業料と二人分の教科書参考書のみ)
貯蓄額 220,000 円
その他ローン返済 なし 5.資産・負債の状況
交際費 15,000 円 現在の貯蓄残高 4,000,000 円
教育娯楽費 10,000 円 現在の住宅ローンの残高 14,615,527 円
こづかい 6,000 円
(二男に)
完済時期 H26年6月
その他支出 66,000 円

・保険の加入状況

保険1
保険会社・商品名 A生命 被保険者の名義 ご主人
種類 定期特約付終身 保険金額 普通2,500万円
災害5,000万円
期間 65 歳まで 医療保障、入院給付金の
一日の額
5,000円
月額保険料 15,229 円
(今秋から 25,829円)
保険2
保険会社・商品名 会社で加入している
グループ定期保険
被保険者の名義 ご主人
期間 毎年更新60歳まで 保険金額 普通3,000万円
災害6,000万円
月額保険料 12,460 円 医療保障、入院給付金の
一日の額
3000円
保険3
保険会社・商品名 会社で加入している
グループ傷害保険
被保険者の名義 家族4人
期間 終身 保険金額 100万円
月額保険料 3,870円 医療保障、入院給付金の
一日の額
通院3,300円
入院5,000円
保険4
保険会社・商品名 夫婦で加入している会社
のグループ医療保険
種類 掛け捨て
期間 60歳まで 保険金額 一人400万円ぐらい
月額保険料 5、155円
保険5
保険会社・商品名 国民共済と府民共済 種類
保険金額 災害 \700万
普通 \360万 と
災害 \800万
普通 \400万
医療保障、入院給付金の
一日の額
それぞれ\1500ずつ
月額保険料 月に\2000と\1900

※ほかに長男が大学入学時に学生総合保険に加入済み

乗り換えよりも、一部継続・延長がオススメ 保険料も下がり、貯蓄・返済に回せます

死亡保障を減額、医療保障に重点をおくように見直しを!

定期付終身保険を継続すべきかどうかお悩み中とのことですね。
西田さんの家族構成、年齢、ライフプランなどから考えると、お子さんも大きいので死亡保障を減額し、医療保障に重点を移していくように見直すのがポイントです。

まず、現在ご主人が加入している保険の死亡保障を確認してみると、A生命の定期付終身保険で2500万円、会社のグループ定期保険で3000万円、合計5500万円の保障があります。
4人家族の必要保障額の目安は、お子さんが小さい時で4000万円程度。その後お子さんの成長に合わせて減額していくようにします。西田さんの場合、お子さんは20歳と15歳。もう間もなくご長男は大学を卒業される年齢ですので、死亡保障は2500万円~3000万円程度に減額するといいでしょう。

次に入院などの医療保障を見てみます。定期付終身保険で1日5000円、グループ定期保険で1日3000円、グループ医療保険で400万円の医療保障にご加入中です。
会社員の方の場合、入院保障は1日5000円が目安になりますので、現在は手厚い保障が確保できていることになります。

定期付終身保険は解約し、グループ保険で保険料負担を軽くしましょう!

死亡保障と医療保障をあわせて考えると、定期付終身保険を更新しなくても、グループ定期保険の医療保障を1日5000円に増額して継続していくことで必要な保障は確保できます。
定期付終身保険は解約以外に、(1)終身部分だけ残して継続する、(2)払済保険にする、といった方法もあります。払済保険とは保険料の払い込みをストップし、その時点の解約返戻金を利用して終身保険を買う方法です。ただし元の契約よりも保険金額は少なくなります。一生涯の保障がほしい場合には、(1)か(2)の方法を検討するといいでしょう。

それからグループ医療保険の場合、退職後も継続できるかどうか確認してみてください。退職と同時に保障がなくなってしまう場合には、医療保険だけ民間保険会社の商品に加入しておくのも1つの方法です。

保険料が減った分、貯蓄を増やしましょう!

ご長男の教育費が終わるとすぐに次男の教育費が必要になってきます。そのため今は少しでも貯蓄を増やしておくことが大切な時期です。
また住宅ローンは60歳で退職した後に返済が続くことは避けたいので、あと2年分短縮できるように繰上げ返済しておきたいところです。
保険料が減った分、貯蓄を増やし、教育費の目処がたったら住宅ローンの繰上げ返済を行うようにしてください。