糖尿病と高血圧で通院、投薬を受けています。生命保険を手厚くしたいのですが

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上野 やすみ先生 プロフィール
いま加入している保険で保障が足りているか、ムダな保障はないかを徹底チェック!必要保障額の目安や見直し方、保険料を安くおさえる方法など、ご家族の状況や家計全体のバランスを考えながら、1人1人に合った保険選びをお手伝いします。むずかしいと思われがちな保険の内容もわかりやすい言葉でアドバイスします。

大島 忠志さん(仮名)のご相談

子どもは独立し、夫婦二人の生活ですが、現在私は糖尿病と高血圧で通院、投薬中のため、生命保険を手厚くしたいと思っています。
テレビの宣伝などでよく見かける「誰でも入れる保険」に加入しようかと思いますが、どのような保険なのでしょうか?特徴や気をつけるべきところなど教えてください。

大島 忠志さん(仮名)のプロフィール

55歳、会社員。54歳専業主婦の奥さまと、23歳会社員の長男との3人暮らし。

・収支の状況

1.月間収入(手取り)
 給与 480,000 円
2.月間支出費用
 住居費 150,000 円
 食費 55,000 円
 水道光熱費 11,000 円
 通信費 10,000 円
 交際費 20,000 円
 趣味・娯楽費 10,000 円
 こづかい 60,000 円
3.保険料・貯蓄
 月保険料 30,000 円
 月貯蓄・投資額 120,000 円
4.ボーナス
 手取り 1,800,000 円
 ローン返済費 600,000 円
 その他支出費用 700,000 円
 貯蓄額 500,000 円
5.資産・負債の状況
 現在の貯蓄残高 8,000,000 円
 現在の住宅ローンの残高 5,000,000 円
 住宅ローン完済時期 平成19年

・保険の加入状況

A共済
種類  定期付終身保険 被保険者の名義  本人
加入時期  平成7年頃 期間  60歳満了
保険金額  終身300万円
 定期(60歳まで)2000万円
月額保険料  27,000円
医療保障、入院給付金
の一日の額
 7,000円    
B共済
種類  医療共済 被保険者の名義  妻
加入時期  2004年3月 期間  65歳まで
保険金額  10万円 月額保険料  2,000 円
医療保障、入院給付金
の一日の額
 5,000円    
C保険
種類  養老保険 被保険者の名義  妻
加入時期  平成7年3月 期間  平成27年3月
保険金額  200万円 月額保険料  7,000円

無診査で加入できる手軽さと安心がメリット。支払った保険料より受け取る保険金が少なくなるケースも。

無診査で加入できますが、保障額は小さめです

中高齢の方向けに、健康状態にかかわらず無診査で加入できる終身保険が増えてきました。無選択型終身保険と呼ばれていますが、持病のある人にとっては、万一の保障を手厚くできるこの保険の存在はとても気になるところでしょう。
一般の終身保険と異なる特徴としては次の3つがあげられます。

  1. 病気による死亡保障は最高300万円まで
  2. 契約日から2年以内の病気死亡は、それまでに支払った保険料相当額まで
  3. 保険料は終身払い

特に3.は要注意。老後にも引き続き保険料を払い続けなければならないので、年金収入だけでは支払いが厳しくなる可能性があります。また、一定期間が過ぎると受け取る保険金よりも支払う保険料の方が多くなるケースもあります。
いくら支払い、いくら受け取れるのかを試算し、そのほかのメリット・デメリットを比較して検討するようにしてください。

代表的な商品の特徴

無選択型終身保険は現在6社が取り扱っていますが、代表的な商品の特徴をみてみましょう。

【はいれます終身保険(アリコジャパン)】
満50歳~80歳までの人が加入でき、病気死亡200万円のプランの場合、55歳男性の保険料は月々11,000円です。災害による死亡の場合は、病気死亡時の4倍の保険金が受け取れますが、85歳以降は病気死亡時と同額です。
毎月11,000円の保険料を払い続けると、大島さんが70歳になる15年2ヶ月目には支払い保険料総額が200万2000円となり、病気死亡時の保険金額を上回ります

【終身保険どなたでも(アメリカンファミリー生命)】
満40歳~80歳までの人が加入できます。月々の保険料でコースが分かれており、月々2000円~1万円まで1000円単位でコースを設定できます。死亡保険金は加入時の年齢と月々の保険料で決まり、55歳男性が月々1万円コースに加入した場合、病気死亡時の保険金は203万7000円。72歳になる17年目で支払い保険料総額が保険金額を上回ります。災害時の死亡は、年齢に関係なく病気死亡時の4倍の保険金が受け取れます。契約日から2年経過するとリビングニーズ特約をつけることもできます。この特約は、余命6ヶ月以内と診断されたら死亡保険金を受け取ることができるもので、保険料は無料です。

災害死亡が手厚いことや精神的な安心感を考慮して検討を

このように、誰でも入れる終身保険は、保障額がそれほど大きくないことや、受け取る保険金以上に保険料を払わなければならないケースもでてくるという問題があります。保険料総額が保険金額を上回るまでの年数は加入年齢によっても異なり、60歳で加入すると約13年、70歳だと約9年と徐々に短くなっていきます。ならば上回った頃に解約すればよいか、というとそれも損。解約返戻金は多くても支払った保険料の70%程度しかありません。
しかし、交通事故などによる災害死亡では、病気死亡の4倍の保険金が支払われる災害割増特約が付いているのが通例です。保険には「安心を買う」という意味もありますので、こうした保険のしくみをよく理解した上で加入するのも1つの選択肢です。