ボランティアを楽しめるのも基礎的な蓄えがあればこそ・・ ~セカンドライフを余生としない為に


未だにお金のことを話すのはタブー的な風潮がある一方で、一時の手元の収支の多寡でどちらがソンか得かで判断する傾向も相変わらずなのが今の世の中。但し、少数ですがセカンドライフを自分なりに楽しんでいる高齢者に、お金で全ての幸せを得られないが基礎的なお金の準備で心の充実感を味わえることも知っている人も存在します。

NPO法人にも所属して成年後見人を2人体制で受任している私もその1人です。
以下は直近3ヶ月の内容。一般的に、定期訪問は月1回ですが、在宅で疾病・障害有りの本人に金銭管理ができないため月2回など複数訪問。定期訪問以外複数の就労関係者との打ち合わせ・宅配弁当やレンタルベッド契約や解約・頻繁な病院付き添い、緊急入院手続き(7時間)・重症化による転院同行と手続き(5時間)・庭の草刈り契約と立ち合いなど・・・。時間給で考えると割に合わない仕事ですが、「人の役に立っている実感」が生き甲斐です。

緊急事態に「大変!」と言いつつ駆けつける原動力はどこから来るのか?転院同行時の関係者の「ボランティア的仕事ができるのも基礎的な蓄えがあってこそ・・」の一言で納得できました。

今回は、リタイア後の生きがいについて仕事関係者や身近な人から学んだことをお話しします。
人生が長くなった分単純に楽しみ時間も増えると思っていたら大間違い、長くなったからこそより事前準備が今まで以上に必要になったことを知っておいて欲しいからです。

アンケート結果※が生々しい ~健康・お金と暮らし・仕事と人間関係

年末の大掃除で古い雑誌の中からみつけたのがプレジデントの冊子(2012.11.12号)、長年高齢者対象の仕事をしている身の感想として、思わず頷くことばかりで未だに違和感がないのが驚き。
当時から、世の中の変化はすさまじく今後厳しさが増すと思われていたのに、10年程経た今も基本的悩みは繰り返されているのが残念。怖さと危機感を自分のこととして受け止めて、早くから旅行等楽しむことや貯金、生活設計の必要性を感じました。以下は私の場合です。

※プレジデント2012.11.12号「リタイア後にやるべきだった・・」後悔トップ20, プレジデント社.

< 準備と実践・私の場合 >

親がお金で苦労する姿を身近にみて育ち、お金の大切さとお金がない切なさを体験。就職・結婚後は少額を毎月積立継続の習慣で満足度大。
専業主婦時代、ライフプランセミナーを受講した女性8名と始めた勉強会(140回以上)を経て学ぶ楽しさを知り、学ぶことが次の学びに繋がった。
貯めたお金で贅沢ではないが小旅行や観劇等も楽しんだ。お金を貯める目的と使い時が実践で身に付いた。
私は国民年金しかない為、夫に就労期間を延ばしてもらい、特例利用で「世帯の年金額」増へ。社会保険労務士の資格取得の恩恵大。年金だけで暮らせる人はごく僅かを知ればこそ、少しでも増やす対策が今役立っている。
ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士・社会福祉士等資格を取得したおかげで未だに仕事を継続、何より苦楽を共にした仲間の存在が励みに。改正が続く分野なので退屈する暇がないのが楽しい。
地域にはその道のプロ的な人も多く、退職後ゼロから趣味を始めて地域に馴染むのは意外と大変。 昔から①読書、夫の影響で50歳頃から②カラオケ、3年前から③ストレッチ体操を開始。継続が自宅地域居場所づくりに貢献。
友人は数でなく時間をかけて築いた数人でいい。何かあればお互い駆けつける関係・駆けつけられる距離ならよりベスト。未だに続く学生時代の友との文通が心の拠り所に。
両親とは手紙と電話と時々訪問で感謝の心を伝えて後悔なし。子育て中は仕事で忙しくすれ違いで少し後悔し、関係修復のため、じっくり話を聞こうと修行・模索中。
若いときは、最初の仕事(教員)を結婚で退職したことに後悔と不満だらけだった。年を重ねた今、「昔」が良く見える人生観では寂しいと気づき、ここまで結婚生活が持ったのも奇跡と考え直して軌道修正中

上記は、あくまで私の場合。資格取得に拘らず現役時代の得意分野を伸ばして強みにしてもいいし、新たに極めるのもいい。自分の物差しを持つことから始めてはいかがでしょうか。

リタイア後に試される人間性

地域におけるリタイア後の評価は、過去の地位ではなく人間性で決まります。現在は共働きも増え、女性も現役時代地位もお金のある人も増えており、一部の女性にも通じるかも知れません。
現役時代のプライドを引きずりながら、地域や家庭・新しい職場などで自分から仕事を探すこともできないが、枝葉の細かいことを逐次チェックするタイプも嫌われます。仕事力もさることながら人間力が試される世界がリタイア後です。

現役時代上にいた人ほど「権威」を尊重しがち。例えば、判断能力が不十分になった場合でも、福祉関係者より弁護士等の成年後見人を尊重し勝ちの様に・・・
心地よい関係を築けるかどうかは、資格や理論もさることながら、感情面での交流をさりげなく可能にする能力かもしれません。
夢は、何事も気づいて準備あればこそ叶う!

人生100年時代~セカンドライフは「余生」ではない

最初のテーマにもどります。
高齢期は1週間前まで歩いていたのに入院して即車椅子にと予想外のことが突然起こる世界。
人に喜ばれるボランティア(有償ボランティア含)に取り組めるのも、今と将来を視野に「基本となる生活基盤(お金と健康状態等)が整って」いてこそ。セカンドライフ(完全リタイア後のサードライフ含む)は、余生と言うには気の遠くなるほど長いから、楽しむための準備は惜しまないことです。高齢期は睡眠時間が短くなる傾向にあり、実態は下図よりもっと時間を持て余すこともご承知下さい。

お金と生き方の準備内容と満足度は人により異なりますが、働き方で変わる生涯収入(年金含)を増やしておくことは大切です。一時の世帯収入・支出のソン得だけでなく、長期的なうねりを把握し知識を活用した暮らしの視点が欲しいが私の提案です。これから予想される変化の先取りをどれだけ我が事と受け止められるかが勝負でしょう。セカンドライフを消化期間にしないために・・

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