節約・ライフプラン

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節約マネーコラム

第38回:高齢化時代の医療保険の入り方は? (2006年6月)

年代が上がるほど入院が長期化

高齢になるほど、病気の罹患率はアップします。病気になるリスクは年齢とともに高まるといえます。その一方で、平均入院日数も、年代が上がるほど長期化する傾向が見られます。

もしも病気やケガをした場合、あなたは何日くらい入院すると思いますか? 原因にもよりますが、データを見ると、全年齢の平均入院日数は37.9日です。男性の平均は38.1日、女性で37.7日となっています。

入院の原因によって、入院日数も異なります。主な病気のうち長期化しやすいのは、精神及び行動の障害や神経系の疾患を除くと、脳血管疾患です。また、高血圧性疾患や糖尿病、肺ガン、胃ガンなども、平均で約40日前後の入院日数となっています。

65歳以上では、平均入院日数は全年齢の平均の1.5倍の53日になります。同じ病気であっても、高齢になるほど入院日数が長引くことが、データを見るとわかります。

<主な病気別平均入院日数(単位:日)>
病名 総数 15〜34歳 35〜64歳 65歳以上
全ての病気・ケガ 37.9 14.2 37.1 53.0
ガン 胃ガン 39.3 27.6 36.0 40.9
大腸ガン 34.1 28.8 28.5 37.2
肝臓ガン 30.4 29.5 31.6 30.0
肺ガンなど 39.7 29.4 37.6 40.6
糖尿病 42.3 19.2 31.6 53.4
循環器系の
疾患
高血圧性疾患 45.7 14.8 27.3 51.9
心疾患 29.3 13.3 15.4 35.3
脳血管疾患 102.1 25.1 59.1 115.8
喘息 13.3 7.0 17.5 37.8
ケガ、中毒など 34.9 17.7 29.7 51.1
(厚生労働省「平成14年患者調査」より一部抜粋して作成)

受益者負担が増える

今国会で、医療費制度の見直しが取り上げられ、高齢者の窓口負担を増やすことがほぼ決まりました。今年10月から、70歳以上のうち一定以上の高所得者は、医療費の窓口負担が2割から3割にアップし、現役世代と変わらなくなります。

また、現在1割負担の70〜74歳の方の窓口負担も2008年度から2割に上がることになりそうです。高齢化社会を前提にするなら、公的医療保険については、徐々に受益者負担が増える傾向にあるといえます。

高齢化を踏まえた医療保険選び

高齢化が進むことで、高齢者自身の医療費負担が増え、平均寿命・余命が伸び続けていることからも、これからは、老後まで視野に入れた医療保険選びが重要です。

「老後まで視野に入れた医療保険選び」のポイントをまとめると、次の4点が挙げられます。

(1)定期型よりも終身型

平均寿命が男性78.36歳、女性85.33歳。60歳時点の平均余命でいえば、男性81.98歳、女性87.49歳となっています(2003年)。しかも、あくまでも平均であって、人によってはそれ以上に長生きをする人もいます。

10年・15年満期などの定期型は、自動更新はできますが、継続できるのは75歳や80歳までのものが多く、その先の医療保障が不安です。しかも更新ごとに保険料がアップし、50代、60代には保険料がかさみ、家計を圧迫する可能性もあります。そのため、終身で保障が続き、保険料も変わらない、終身型の方が安心といえます。

(2)終身型でも有期払いに

終身型の医療保険でも、保険料の支払い方には、60歳や65歳までにその後の分まで支払う「有期払い」と、生涯支払い続ける「終身払い」があります。長生きすればするほど有期払いがトクになりますが、長生きできなかった場合、有期払いは割高になってしまいます。老後の保険料負担がイヤな人や長生きに自信がある人は有期払いがいいでしょう。

(3)解約返戻金はなくてもOK

最近は終身型の医療保険で、解約返戻金をなくして保険料を安くしたタイプが増えています。多くの場合、加入後解約をすることはないでしょうから、解約返戻金はなくてもいいでしょう。

(4)給付限度日数はやや長めが安心

1入院の給付限度日数は、退院して半年経たないと1入院とカウントされます。入院の短期化が進んでいる背景もあってか、この日数が60日など短期の商品もあります。でも、前出の病気別在院日数を見ても、老後まで視野に入れるなら120日など長めが安心でしょう。また、通算給付限度日数は1000日、1095日など長い商品が増えていますが、こちらも長めが安心です。

老後まで考えて医療保険を検討する場合は、こうした点に注意して医療保険を選ぶといいでしょう。

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ファイナンシャルプランナー、シニアリスクコンサルタント
豊田真弓
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