優遇期間満了に伴うローンの切り替え、高くても固定金利が良いでしょうか?


山根 克規先生 (やまね かつのり) プロフィール
 
  • 固定金利のローンで長く借りることが 先が見える計画につながる
  • 極力将来的なリスクを抑えつつ、日々の支出も抑える

鈴木慎也さん(仮名)のご相談

現在住んでいるマンション(購入当時:2500万円、現在残高:2200万円)を購入した際に組んだ固定金利ローン(3年、1%)が、今月優遇期間満了を迎えローンの切り替えを借入先より迫られています。変動金利だと2%台前半で、固定金利10年物になると3%後半の金利負担になるようです。

今後長期的に見て金利上昇傾向にある事は重々承知しているのですが、3%台後半のローン負担はかなり家計的に厳しい状況です。 やはり厳しくても固定金利10年以上を選択した方がよいのでしょうか? それとも当面の生活を優先して変動金利を選択した方がよいのでしょうか? アドバイスの程、宜しくお願いいたします。

■ご相談者
年齢 31歳 
性別 男性 
世帯主の職業 会社員 
世帯年収 600万円 
■家族構成
会社員 
会社員 
住居 持ち家(ローン返済中) 

年単位の収支
年単位の収入
(税金・社会保険料を除くボーナスなど)
600万円 
現在の貯蓄
預貯金 300万円  

1ヶ月の家計簿
収入額
(税金・社会保険料を除く)
年収600万円 
住居費
(家賃・住宅ローン返済)
年間100万円 
管理費等 1万円 
駐車場代 なし 
その他ローン クレジットの返済:なし 
教育費 なし 
水道光熱費 3万円 
電話代 2万円 
食費 10万円 
教養娯楽費 3万円 
日用雑貨・被服費 2万円 
雑費 1万円 
保険料 2万円 
積立貯蓄 1万円 
支出合計 25万円 

固定金利のローンで長く借りることが 先が見える計画につながります

金利が低い頃に住宅ローンを組まれた方は、同じような悩みを持たれている方が多いですね。ではこのような場合どう考えれば良いのでしょうか?通常、生活は入ってくるお金を考えて、その中で収まるように支出をコントロールします。この「収まる」と言う意味は現時点のみならず、将来的なことも含めてです。 入ってくるお金ギリギリで生活していては、不測の事態で困ってしまいます。

人生何が起こるかわかりません。 そのために貯蓄や保険など総合的に考える必要があります。 その意味からしても、このようなケースは極力将来的なリスクを抑えつつ、日々の支出も抑えるべきでしょう。つまり極力固定で住宅ローンを組むことです。

今後の金利がどうなるかは正直わかりません。だから固定させて、支払金額が見えている期間を延ばすことで、対策が打てると思います。一般的には収入が突然上がることはありません。収入を増やすためにはそのための準備期間も必要になります。そのためにも長めの固定期間が生きてきます。

また生活を見直すことが将来的な生活の安定に貢献することにもなります。若いときに苦しいのと、熟年になって苦しいのでは、状況が全く違います。生活できるのであれば今回は是非少し長めの固定金利にして、同時に生活改善、さらには将来的な収入アップの検討も必要になるでしょう。

さて今回のご相談者様に関してですが、家計を拝見させていただきましたが、特別苦しいことは無いのではないかと思います。たぶん毎月預貯金もできているのではないでしょうか?家計の状況に関しても特段問題は無いように見受けられます。少し気になるのは食費が高めなことです。

ご夫婦お二人と言うことですので、もう少しセーブしてもよろしいかと思います。お金を貯めてその分を住宅ローンの繰上げ返済に充てることも考えて見ましょう。今の家計状況から考えれば早期に完済することも可能ではないでしょうか?また住宅ローンも各社で比較して、より良いものを選んでみてはいかがでしょうか?借入先から迫られているとのことでしたが、他の金融機関も視野に入れると最良の判断が出来ると思います。