第6回:安さだけで決めるのがトラブルのもと


リフォームの平均予算は400万円強

実際にリフォームを予定している人たちは、どの程度の予算を考えているのでしょうか。住宅リフォームセンターの調査によると、平均の予算は約408万円、だそうです。世の中のデフレ傾向がリフォームにも反映されていて、ここ数年その予算は徐々に低下する傾向にあります。ちなみに、バブル崩壊から間もない1995年の調査では約592万円でした。それが、2002年には約408万円にダウンしているのです。

ただ、これはあくまでも平均値です。100万円単位の分布でみると、100万円以下、101万円以上200万円以下、201万円以上300万円以下がそれぞれ10%台で、ここまでの合計は46.4%に達します。ほぼ半数近くの人が300万円以下の予算ですませようと考えているわけです。

これに対して、もう一つの山が401万円以上500万円以下、510万円以上600万円以下で、両者で26.1%。ほぼ4人に1人です。1000万円以上をかけてリフォームしようと考えている人もいますが、それは3.2%にとどまります。たいへん大まかなくくりになりますが、300万円以下の予算で実行しようと考えている人と、500万円前後の予算を考えている人が中心ということができそうです。

価格を重視して業者を選ぶ人が多いが・・・・

この予算の範囲でどこまで何ができるのかが問題ですが、その判断を下すためには後に触れるようにキチンと見積もりをとって決定していく必要があります。複数の会社に合い見積もりをとって、なかでも妥当な価格で信頼のできる業者を選択しなければなりませんが、実際には価格だけに目を奪われて業者を決めてしまう人が少なくないのが現実です。住宅リフォームセンターの調査によると、リフォームの依頼先を決めるに当たっては、何よりもその会社の「リフォームの実績」を最重要視していますが、それに次いで「価格」が上がっています。もちろん、安ければ安いにこしたことはありませんが、あまりそれだけにとらわれていると失敗しかねないのです。

最近は折り込みチラシなどで、リフォームの広告が増えています。それをみると、たとえば、「システムキッチン30%オフ!」などのキャッチフレーズがあって、「へえー、こんなに安くできるのか」とついついひかれてしまいます。しかし、その価格には工事費などが含まれていないのがふつうです。しかも、実際に担当者を呼んでみると現在の設備の撤去のための費用が別途必要になったり、さらに不可欠な付属品が別料金になっていたりして、結果的には決して安くないといったケースが少なくありません。

価格だけをみていると、落とし穴にはまりかねません。予算面での手当が十分ではないために、そうなってしまうことが多いようです。それだけに、事前に十分な資金を用意して、ゆとりある予算のなかで安心できる業者を選ぶ――それがリフォーム成功への道ということになりそうです。

いくらのリフォーム予算を考えているか

(住宅リフォームセンター『住まいのリフォームフェア来場者アンケート調査』)

リフォームの平均予算の推移

(住宅リフォームセンター『住まいのリフォームフェア来場者アンケート調査』)

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