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■アドバイス

加入し直すなら1歳でも若いうちに!長生きに備えたいなら終身タイプの医療保険を!

退社後も死亡保障1500万円程度を確保

1年後に退職するにあたって保険を見直したいということですね。山名さんが現在加入している定期付終身保険は、万一のときに一時金で2000万円、年金形式で120万円×10年間=1200万円、合計3200万円が受け取れる保障です。これは働いてご主人様とともに家計を支えている奥様の保障としてはちょうどよかったですが、収入に対する依存度が低くなるようでしたら保障を減額してもいいでしょう。

ただ、それでもお子様が小さいうちは、山名さんに万一のことがあると保育園やベビーシッター代、外食代、クリーニング代など、元気なときにはかからない費用が必要になってきます。お子様が小学生になるまでは死亡保障1500万円程度が目安です。

現在加入中の保険を分析!

見直しの時期を検討するために、もう少し現在の保険を分析してみると
  1. 死亡保障3200万円は多い ⇒ 減額か解約
  2. 死亡保障を減額すると、医療保障を増額できない場合がある ⇒ 別途医療保障追加
  3. 医療保障は80歳まで。継続する場合には60歳のときに一括で保険料を支払う必要がある
     ⇒ 必要な保障期間を検討
  4. 44歳で保険料が増額する ⇒ 減額して継続か早めに解約
  5. 平成11年契約で予定利率2.0% ⇒ 解約しても損は少ない
死亡保障を減額すれば保険料の上昇も抑えられるので、このままでもいいように見えますが、山名さんの希望として医療保障を充実させたいというのがあるので、次は医療保障について検討してみます。

医療保障は保障期間と給付金を検討

現在加入している保障は入院1日5000円、女性特有の病気のときに5000円上乗せされるタイプです。
生命保険文化センターの調べによると、1日あたりの入院時の自己負担は平均で12,900円となっていますが、入院するかどうかわからないので、すべてを保険で準備するのはかえって効率が悪いです。保険と貯蓄の両方でカバーすることを考えます。
山名さんは現在公務員で共済の保障があり、退職後もご主人の会社で働くなら健康保険に加入することになると思います。共済や健康保険には高額療養費や傷病手当金などの長期療養に対する保障があるので、入院保障の目安は5000円〜7000円です。そうすると現在の保障が特に少ないというわけではないとわかります。ただし、死亡保障を減額すると入院保障も減額されてしまうことがあるので注意が必要です。

ここで一番考えていただきたいのは保障期間です。病気は高齢になるほどかかる確率が高くなりますが、現在加入している保険では、60歳以降も保障を継続したいならその時点で80歳までの保険料150万円前後を一括で支払うことになります。
女性の平均年齢は85歳ですので、それよりも早く保障が切れてしまってもいいか、という点を考えてみてください。その頃には残っている貯蓄でカバーするということもあるので80歳まで保障があれば十分という考えもあるでしょう。
しかし、もし90歳、100歳と長生きしたときのことも考えておきたいなら、終身タイプの医療保険に早めに加入することをおすすめします。

加入し直すなら1歳でも若いうちに!

新しく保険に加入する場合は、1歳でも若いうちに加入した方が保険料は安いです。終身の医療保障を確保したいのなら、特約を解約することをおすすめします。
終身医療保険では、アメリカンファミリー生命から最近発売された、60歳以降の保険料が半額になる「EVER HALF」に注目です。日帰り入院から、1回の入院で60日まで保障されますが、入院1日5000円に加入した場合、34歳女性の保険料は60歳まで2250円、60歳以降1125円となっています。入院1日1万円の保障にしたいなら、これを2口加入します。女性疾病特約をつけると60歳まで700円、60歳以降350円の保険料がプラスされます。

死亡保障は現在の保険を減額して継続してもいいですし、あるいは通信販売で保険料の割安なものを探すのも1案です。せっかく加入しているものを解約するのは損と思うかもしれませんが、山名さんが加入している定期付終身保険は保険料のほとんどが掛け捨てです。終身保険部分に貯まったお金が解約返戻金として戻ってきますが、保険料13,000円に占める終身保険の保険料は少ないと思われます。他の保険と保険料を比較して有利な方を選ぶといいでしょう。
オリックス生命のダイレクト定期保険では、保障期間10年、死亡保障1500万円の場合、34歳女性の保険料は2715円です。
<<見直し後の保険の一例>>
保険会社 商品 内容 月額保険料
オリックス生命 ダイレクト定期 死亡保障1500万円 2,715 円
アメリカンファミリー生命 EVER HALF 入院1日1万円 4,500 円
 合 計 7,215 円

今までのおよそ半分の保険料で、一生涯の医療保障と適切な死亡保障が準備できることになります。
ただし、出産前後の場合、保険の加入に若干の制限が加わる場合があります。必ず新しい保険に加入して保障が開始されたことを確認してから現在の保険を解約するようにしてください。


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