保険診断Q&A

節約・ライフプラン



■アドバイス

予定利率の高い終身保険は払済保険へ。医療保障の充実と貯蓄の確保を優先しましょう

家族全員会社員なので、死亡保障は減額を!

毎月7万円の保険料が負担になってきたとのことですね。現在加入している保険の内容を見てみますと、終身保険1500万円が保険料33,000円と大きな割合を占めています。必要保障額から考えると、倉本さんは共働きですし、お子様も会社員として収入を得ているので、大きな死亡保障はもう必要ない時期といえるでしょう。解約か減額を検討したいところです。
そのほかの保険はご夫婦の年金と、ご主人のガン・医療・介護の保険で、倉本さんご本人の保障がないのが気になるところです。貯蓄が130万円と少ないので、入院などで治療費がかかるような場合に家計が厳しくなると予想されます。保険は、貯蓄が少ない家庭こそしっかり加入しておく必要があるものです。
終身保険を見直しつつ、医療保障を充実できるように検討していきましょう。

予定利率の高い時期の保険は「払済保険」に

終身保険や個人年金保険のように貯蓄性の高い保険を見直す場合には、まず予定利率がどのくらいか確認しておきましょう。予定利率は契約した時期によって次のように設定されています。

【主な予定利率の推移】

夫の死亡保障

倉本さんが終身保険と年金保険に加入したのは92年から94年にかけて4.75%の高い利率ですから、解約するかどうか悩まれているのもわかります。
個人年金については、ご夫婦の老後資金として必要なものなので貯蓄として続けていかれてはどうでしょうか。どうしても厳しい状況になったときに、契約者貸付を利用する、解約するなど、そのときに判断しても遅くないと思います。

終身保険に関しては、減額するか、「払済保険」に変更することをおすすめします。
払済保険とは、保険料の支払いをストップし、その時点の解約返戻金を利用して保障の小さい保険に変更する方法です。契約時の予定利率がそのまま引き継がれるので今まで支払った保険料がムダになりません。


【払済保険】
妻の死亡保障

割安な保険料で医療保障を充実

ご主人は医療・ガン・介護の保障がそろった保障を確保されているので、そのままでいいでしょう。より、保険料を削減したいという場合は、介護保障を減額・解約するのも1つの方法です。

倉本さんは、これからの備えとしてぜひ医療保障を確保しておきたいところです。一生涯保障され、保険料も割安なタイプのアメリカンファミリー生命の終身医療保険EVERでは、日帰り入院から1入院あたり60日まで保障され、入院日額5000円の場合、毎月の保険料は2,555円(45歳女性)となります。
オリックス生命のfit(フィット)では、1入院あたりの限度日数が60歳までは30日、それ以降は90日と高齢になるほど保障が手厚くなる特徴があります。基本プランは5日以上の入院で5日目から保障され、入院日額5000円では毎月の保険料は2450円(45歳女性・終身払い・インターネット割引適用)となります。初期入院特約を付けると1泊2日の入院から保障されるようになりますが、保険料は480円アップし2930円になります。

約500円で保障が手厚くなるならと思うかもしれませんが、毎月この差額が積みあがっていくので、1年で6000円、10年で6万円、20年で12万円です。これは入院当初4日分の保障に対する保険料で、入院した場合には5000円×4日分=2万円を受け取れるものです。でも、2万円分なら保険金がおりなくても貯蓄でカバーできる範囲でもあります。
最近は1泊2日の入院から保障されるタイプが主流ですが、このように特約と基本プランが分かれている場合には、初期入院特約をはずして契約するのも1つの方法です


 ▲ BACK

Copyright(C) NTT IF Corporation