保険診断Q&A

節約・ライフプラン



■アドバイス

夫より妻の保障を多めに準備し、長期療養や収入減に備えて手元の貯蓄も増やしましょう

今が一番家計の厳しいとき。中長期のプランを立ててみましょう

共働きで保育費が月13万円と大きな負担になっていますね。お子様がある程度大きくなれば、家計は落ち着くと思われるので、家族の年齢を一覧にした表でいつごろどのようなお金が必要になってくるのか、中長期の見通しを立てておくと安心です。

【杉浦家のライフイベント表】
西暦(年) 現在 1年後 2年後 3年後 4年後 5年後 6年後 7年後 8年後 9年後 10年後
2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
年齢 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47
年齢 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47
第一子 年齢 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
学年 小1 小2 小3 小4 小5 小6 中1
第ニ子 年齢 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
学年 小1 小2 小3 小4 小5

西暦(年) 11年後 12年後 13年後 14年後 15年後 16年後 17年後 18年後 19年後 20年後 21年後
2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025
年齢 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58
年齢 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58
第一子 年齢 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
学年 中2 中3 高1 高2 高3 大1 大2 大3 大4    
第ニ子 年齢 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22
学年 小6 中1 中2 中3 高1 高2 高3 大1 大2 大3 大4

このように、お子様が小学生になるまでのあと4〜6年が一番家計の厳しい時期です。小学生になっても低学年のうちは別途保育費などがかかるかと思いますが、今よりは負担が軽くなると思われます。
その先を見ていると第一子が大学生になる16年後から再び教育費のピークがやってきます。杉浦家にとってはそれまでの10年間が「貯め時」です。
中学、高校から私立に通わせる場合には、この貯め時の時期も大きな支出が続くことになるので、住宅ローンを早く完済させることが重要になってくるでしょう。

死亡保障は準備できているので、長期療養への備えを重視しましょう

現在ご加入中の保障を見てみましょう。
まず死亡保障ですが、杉浦さんは定期付終身保険に加入中で、終身部分100万円+定期部分3400万円で合計3500万円の死亡保障が準備できています。杉浦さんは公務員のため遺族年金は会社員よりも少し多めに支給されます。また団体信用生命保険にも加入されていることから、現在の死亡保障で足りていると思われます。ただ、定期部分の1000万円が38歳で切れるので、これはきちんと更新するようにしてください。

夫の死亡保障

次に奥様の保障です。奥様は会社員でも万一のときに遺族年金は夫に支給されないので、自分でしっかり準備しておくことが重要です。
では、現在加入の保障を見てみますと、まず定期付終身保険に、終身部分500万円と定期部分の一時金300万円、年金380万円×10年間=3800万円で合計4600万円。もう1つ共済定期保険に3000万円加入されていますので、合計7600万円の保障が準備できています。奥様の手取り年収700万円の約11年分ですから、お子様が中学生になるころまでは今と同じ支出でもなんとかなるという計算です。住宅ローンの団信に加入しているなら、ローン金額分を減額してもいいと思いますが、お子様が小学生になるころまでは現在の保障額のままで、その後少しずつ減額していくようにするといいでしょう


妻の死亡保障

長期療養への備えは貯蓄も含めて考えましょう

今度は医療の保障を考えてみます。杉浦さんは入院日額5000円、奥様は2件加入で入院日額1万円です。会社員の方の保障としては日額5000円〜7000円が目安ですので、お二人とも十分な保障といえます。しいて言えば、住宅ローン返済中は杉浦さんの入院保障を1万円にアップするのも1つの方法です。
しかし、これだけでは長期療養などで収入が減った場合のリスクには対応しきれませんので、貯蓄で備えることをおすすめします。

繰上げ返済はそこそこに、貯蓄を増やすようにしましょう

現在の貯蓄が300万円ですが、支出が多いだけに病気などで収入が途絶えたら即座に家計がパンクしてしまう可能性が大きいです。
年間300万円を繰上げ返済に回しているとのことですが、繰上げ返済はそこそこにして、手持ち資金を増やすことを検討してみてください。繰上げ返済をすると利息が節約でき、期間も短縮できるのでメリットは大きいですが、長期療養などのリスクに弱い家計になってしまいます。まずは基礎体力作りのために、200万円は貯蓄、100万円で繰上げ返済というように、貯蓄を増やす努力をしてみましょう。また、繰上げ返済も「期間短縮型」ではなく「返済額軽減型」を1回行っておくと、毎月の返済も楽になるし、いざというときにも返済しやすくなってきます。
これらを踏まえて、杉浦さんのご質問について回答します。

1.長期療養に対応するため終身医療保険に加入したほうがいいか?

長期療養で影響があるのは教育費や住宅ローンを返済している期間なので、逆に更新型で備えた方が少ない保険料で大きな保障が得られます。ただ、長生きに備えて老後の保障まで早めに確保することも大事なので、終身医療保険と現在加入中の定期型でそれぞれ入院日額5000円、合計1万円を用意するというのも1つの方法です。住宅ローン返済が終わったら定期型を解約して終身だけ残すようにするといいでしょう。

2.住宅ローン返済優先で学費を貯めていません。学費保険にはメリットがありますか?

現在は、保育費の負担が大きいのでそれを支払うことを優先しましょう。将来の学費はお子様が小学生になってからでも間に合います。学資保険は契約者である親に万一のことがあった場合に保険料が免除になるというメリットがありますが、親が生命保険にきちんと加入していればカバーできます。また、現在の低金利では元本割れする商品も多く、子供の年齢が上がるにつれ利回りはますます低くなります。加入するなら生まれてすぐでないとあまりメリットはないでしょう。

3.財形まで支出に含めると赤字の家計管理です、注意すべき点を教えてください。

財形は貯蓄なので支出に含める必要はありません。今は保育費の負担が大きい時期なので、毎月の家計が多少赤字になったとしてもボーナスでカバーできるなら問題ありません。繰上げ返済を300万円する余裕があるので、それを貯蓄に回すことでリスクに強い家計に体質改善ができると思います。


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