保険診断Q&A

節約・ライフプラン



■アドバイス

お子様が小さい時期は家族収入特約の減額は慎重に、老後の病気やガンが心配な人は終身保障の商品を選択しましょう

梅原家の必要保障額は約3000万円

梅原さんは今年保険に加入されたのですね。梅原さんのご家庭に合った保障かどうか、まずは必要保障額を試算してみます。

必要保障額の目安
【夫死亡後の支出】
 内訳 備考 金額
妻の生涯生活資金
(住居費除く)
12.6万円(現在の生活費)X×0.5×12ヶ月×57年(85歳−現在の年齢) 4,309万円
住居費 月6万円×12ヶ月×57年 4,104万円
子ども22歳までの
生活資金
12.6万円(現在の生活費)X×0.2×12ヶ月×21年(22歳−子の年齢) 635万円
子どもの教育資金 幼稚園〜高校まで公立 大学私立文系 838万円
子どもの結婚援助資金   200万円
死亡整理金 車のローン、クレジットローン、葬式代など 300万円
不時の出費   500万円
(1)支出の合計 1億0886万円

【夫死亡後の収入】
 内訳 金額
夫の遺族年金妻の老齢年金 6,990万円
死亡退職金 500万円
現在の貯蓄 450万円
(2)収入の合計 7,943万円

【必要保障額】 (3)必要な死亡保険金【(1)-(2)】 2,943万円

梅原さんが受け取れる遺族年金目安



以上のように、必要保障額の目安は約3000万円となりました。ただ、今はお子様が小さいので生活費が少なくてすんでいます。成長期には食費や被服費、塾代などもかかってくると予想されますし、また家賃が値がりする可能性もあるため、支出は多めに見込んでおいた方がいいでしょう。4000万円程度は確保しておくといいですね。


保険金を分割で受け取る家族収入保障の減額は慎重に

現在、梅原さんのご主人が加入している保障は、終身保障が400万円と65歳まで毎月10万円支給される家族収入特約です。この家族収入特約は現時点で10万円×12ヶ月×38年(65歳−27歳)=4560万円の保障額があり、毎年120万円ずつ減額していく効率のよい保障となっています。しかし、終身保障と合わせて約5000万円の保障となり、必要保障額より1000万円多くなります。

ただ、ここであわてて減額しないでください。この家族収入特約を減額しようとすると毎月受取る金額を減らすことになります。現在は月々10万円がもらえる保障で、万一の時には遺族年金月額12万円と合わせて22万円が生活費となります。しかし、現時点での保障を4000万円にするためには家族収入特約を月8万円に減らすことになり、月20万円の生活費となります。
一時金で受け取る場合はお子様の教育費がかかる時期は多めに使い、お子様が独立後は支出を減らすということができますが、家族収入特約はそれができません。お子様が小学生くらいになり、理香さんが働けるような状況になったら減額を検討するようにし、それまではこの死亡保障額のままにしておく方が安心かと思います。

理香さんの保障は月8万円が48歳まで約2000万円の保障ですね。理香さんに万一のことがあった場合には、お子様を保育園に預けなければならなかったり、食費やクリーニング代などが増えると予想されますので、月8万円の給付金はちょうどいい程度と思われます。お子様が大きくなって保育費など必要なくなる頃に減額を検討されてもいいでしょう。

医療やガンの老後の保障を重視するなら終身保障を優先しましょう

現在、ガン保険に2社ご加入とのことですね。20代は保障を限定するよりも、どんな病気でもカバーする医療保障を優先したほうがいいので、ガン保険を1つ解約するほうがいいでしょう。
医療特約が80歳までということですが、保険料の支払い方法はどのようになっているでしょうか?途中で保険料がアップしたり、主契約の保険料払込満了時に80歳までの保険料を一括で支払うというようなことが考えられます。
一方、B社の単体のガン保険は保険料が終身払いですが、保険料は今のまま変わらないですし、一生涯の保障というのはやはり安心感があるでしょう。
A社の保障が80歳で切れることをご心配されているようなので、梅原さんにとっては終身保障の商品を優先された方がいいかと思います。



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