保険診断Q&A

節約・ライフプラン



■アドバイス

ご主人の死亡保障は約4000万円が目安、保険料負担が増えても、保障の充実を優先しましょう

ご主人の保障の目安は約4000万円

高瀬様は、食費を3万円以下に抑えていたり、予算を決めて家計管理されていて立派ですね。住宅ローンの繰上げ返済は、借りてからできるだけ早い時期に行うほうが効果が高いので、今は繰上げ返済を優先するのが賢い方法ですね。

では、高瀬様の保障がきちんと確保されているか、保険料を安くする方法はないか、見てみましょう。

現在、ご主人が加入されている死亡保障は627万円と少なめですね。まだお子様も小さいですので、大きめの保障を準備することが望まれます。
会社員のご主人に万一のことがあった場合には、
  • 住宅ローンは団体信用生命保険で保障されます。
  • 遺族年金の目安は、お子様が高校を卒業するまで年間約160万円前後、その後は奈緒美様が65歳になるまで年間約120万円です。

現在の収入より大幅に減ることになりますので、現時点での死亡保障は4000万円程度確保しておきたいところです。お子様の成長に合わせて、また奈緒美様が働きに出る場合にはそのときに保障を減額するようにしましょう。

商品名 保障内容 保険料目安(36歳男性)
東京海上日動あんしん生命
家計保障定期保険
36歳時の死亡保障=4320万円
(月額15万円を60歳まで給付)
 約5900円

一定期間保障額が変わらない一般的な定期保険に加入し、更新ごとに保障を減らしていく方法でもいいでしょう。会社で加入できる保険があるなら、その保険料と比較してみてください。

商品名 保障内容 保険料目安(36歳男性)
オリックス生命
オリックスダイレクト定期保険
死亡保障4000万円
保険期間5年
 約7800円

また、ご主人は現在終身保険500万円に加入されていますので、それを生かしたいなら新しい保険には3500万円加入すればよいということになります。ただ保険料を減らしたいのなら終身保険を減額、解約などして定期保険で保障を大きくすることを優先されたほうがいいでしょう。

がん保険も加入されていますが、まずどんな病気やケガでも保障される入院保障を確保することが大切です。がん保険に2口加入されているようですので、それを1口にして終身医療特約をつけるのも1つの方法です。

奈緒美様の医療保障は共済か終身医療保険で準備を

奈緒美様が現在加入されている保険は、死亡時と入院時の保障が確保できており、上手に加入されていると思います。医療保険を共済に変えたいとのことなので、いくつかの共済商品をみてみましょう。

県民共済の入院2型は、掛金2000円で病気入院1日4300円、ケガ入院1日5000円の保障が得られます。85歳まで継続可能ですが、この保障額は65歳までで、65歳〜70歳までは病気入院1日1500円、70歳〜80歳までは1000円、80歳以降は病気保障はなく、ケガ入院1日1000円だけの保障となります。
全労済の総合医療保障では、入院日額5000円コースの場合、80歳まで自動継続できますが、更新ごとに掛金がアップします。

33歳:1,680円 → 43歳:2,375円 → 53歳:3,220円 → 63歳〜80歳:6,925円

80歳までに払う保険料トータルは1,673,700円です。現在ご加入中の保険は70歳までの保障、33歳以降に支払う保険料トータルは1,334,664円。保障期間に10年の差がありますが、保険料の差額は約34万円。1ヶ月あたり2,833円です。共済は若い時期に掛金が安い分、老後にたくさん払う必要がでてきてしまいますが、保障期間トータルでみれば割安感があるといえるでしょう。

共済に変えて現在の保険料負担を軽くする方法もありますが、女性は男性よりも長生きなので終身タイプの医療保険にしておくのも1つの方法です。
アメリカンファミリー生命の終身医療保険「EVERエヴァー」は、日帰り入院からの保障で、入院日額5000円の保険料は1,835円です(33歳女性)。現在加入されている医療保険は1回の入院につき120日まで保障されるタイプですが、「エヴァー」は60日までとなっている点が異なります。
120日まで保障されるタイプの終身医療保険では、東京海上日動あんしん生命のメディカルミニがあります。入院日額5000円のコースで保険料は2,795円です。

ご夫婦ともに終身保険に加入されていますので、保険料負担が大きくなりがちです。終身保険は一生涯の保障が得られて安心ですが、老後には貯蓄も貯まっているので一定期間だけの大きな保障を優先することも検討されてはいかがでしょうか。

家財保険は団地保険や共済でカバーしましょう

家財だけのシンプルな保障でしたら、家財1000万円の保障で月額保険料は約500円です。マンションの階下への水漏れ補償などもセットされている団地保険でもいいでしょう。月額保険料は約600円です。いずれも保険料は安いものなので、早めに加入されることをおすすめします。

保険料での大きな節約は期待できず。その他の家計を見直しましょう

このように、必要な保障を確保すると保険料での節約は期待できません。現在の家計では、ボーナスの支出を見直すことが貯蓄を増やすポイントとなるでしょう。まだお子様の教育費はあまりかからない時期なので、繰上げ返済は現在の貯蓄700万円から支出し、これからの貯蓄は教育費用とする、など今後の支出を計画してみましょう。
200万円の繰上げ返済で約3年期間が短縮できます。300万円の繰上げなら約5年短縮できます。貯蓄をすぐに使う予定がないのであれば、今回300万円の繰上げ返済をすることを検討してみてはいかがでしょうか


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