保険診断Q&A

節約・ライフプラン



■アドバイス

予定利率が高い時期に加入した保険は、貯蓄のつもりで継続するのも1つの方法

10年以上前の保険は、払済保険にするか貯蓄のつもりで継続を!

二ノ宮さんの場合、毎月の保険料が多いのはすべて貯蓄性の高い保険だからです。見直しの際には、必要な保障が確保されているか確認することが大切です。

現在、二ノ宮さんが加入している終身共済1000万円は、加入時期が平成3年で予定利率が5.5%のときのもの。予定利率が高いときは利息がたくさんつくのでその分保険料が安くなり、逆に低いときは利息があまり見込めないため保険料が割高になります。現在の予定利率は1.5%程度なので、二ノ宮さんの保険は今では加入することのできない有利な保険です。

終身保障1000万円は専業主婦には多めですが、貯蓄のつもりで継続するのも1つの方法です。いずれ住宅の買い替えやお子様の教育費などで資金を必要とするので、そのときに保障を減額、または解約し、その分の解約返戻金を受け取るのでもいいでしょう。解約する場合には、入院や手術の保障を重視した医療保険への加入をおすすめします。

もう1つの方法としては払済保険があります。これは保険料の支払いをストップし、その時点の解約返戻金をもとに保障の小さい終身保険を買う方法です。特約はすべて解約されるため、別途医療保険に加入する必要がありますが、払済にした保険は今までの予定利率がそのまま引き継がれるメリットがあります。解約返戻金が手元に戻るわけではないので、住宅ローンの繰上げ返済などには利用できませんが、毎月の支払いが浮いた分、貯蓄に回すことが可能です。

しかし、それを定期預金に預けても金利は0.07%程度(3年定期)しかありません。それならば資金が必要になるときまで予定利率の高い保険を継続していたほうが有利といえます。すぐに見直すとしたら特定疾病特約を解約すること。これは給付金が支給される条件が厳しいわりに保険料が割高になっています。通常の入院特約があれば特定疾病特約はなくてもいいでしょう。

二ノ宮さんがもう1つ加入している年金共済は老後資金として必要なものです。しかも予定利率が4.75%と有利なものなので、できるだけ継続されることをおすすめします。

ご主人の保険は定期保険+医療保険で保険料1万円減!

ご主人が現在加入している保険は、死亡保障800万円で世帯主としては保障が不足しています。しかも、終身保険のため掛け捨てタイプの保険よりも保険料は割高。加入時期が平成11年で予定利率も2%と低いため、継続にこだわる必要は無いでしょう。

二ノ宮さんの場合、お子様が小さいので、大きな保障を確保することが必要です。死亡保障3000万円程度の定期保険に加入することをおすすめします。

必要保障額はお子様の成長とともに減少していくので、加入当初は大きな保障で、その後年々減額されていく逓減定期保険で準備するのも1つの方法です。

逓減定期保険

終身保険を解約すると医療保障も無くなるため、改めて医療保険も準備しましょう。
オリックス生命の「入院保険fit(フィット)」は1回の入院限度日数が60歳までは30日、60歳以降は90日までと、高齢になると入院が長期化するリスクに備えた保険です。5日以上の入院で5日目からの保障、入院日額5000円の場合、毎月の保険料は2,495円(インターネット申込み、32歳男性)です。1泊2日の入院から保障される初期入院特約もありますが、保険料は月々575円アップします。短期入院なら貯蓄でもカバーできるので、特約をつけないという選択も検討してみてください。

この定期保険+医療保険への見直しで、保険料は約1万円節約できます。

 これまでの保障  新しい保障
 終身保険 18,000円   定期保険 5,000円 
 医療保険 2,000円 
 保険料  18,000円  合計  7,000円

学資保険は元本割れ。預貯金での準備も検討を!

現在加入中の学資保険は、毎月の保険料が9000円。18年間支払うと194万4000円ですが、満期時に受け取れる金額は180万円だけです。元本割れしてしまうものなので、解約して定期預貯金などで準備するのも1つの方法です。解約するとソンすると思うかもしれませんが、続けていても満期時には14万円ソンすることが確実。解約が早ければ早いほどソンは少なくて済みます



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