保険診断Q&A

節約・ライフプラン



■アドバイス

予定利率が引き下げられても有利なケースが多い個人年金保険は継続すれば、一部を教育費に利用する方法もあります

シングルマザーは万一の保障をしっかり確保!

お母様とお子様を養いながらも毎月5万円を貯蓄しているのは立派ですね。矢部さんは一家の大黒柱ですから、万一の保障はしっかり準備しておくことが大切です。
矢部さんに万一のことがあった場合には遺族年金が支払われますが、お子様が高校を卒業するとき(18歳になった最初の3月末日)まででストップします。

矢部さんの遺族年金目安(平成15年度)


このように、遺族年金は現在の矢部さんの収入の約半分しかなく、お子様が18歳以降は無収入になるので、その分を保険で準備する必要があります。お母様が85歳、お子様が22歳になるまでの支出額と必要な保障額の目安は次のとおりです。

<遺族の支出>


<遺族の収入>


<必要保障額>

※1 子どもの教育費…幼稚園〜高校まで公立、大学は私立文系(文部科学省「子どもの学費調査」)
※2 母の老齢年金…平成15年度の国民年金

このように、必要な保障額は452万円となりましたが、現在はお子様がまだ2歳なので養育費があまりかかっていない時点での計算です。また、お母様が病気や介護状態になった場合のことも考えておく必要があるでしょう。余裕を見て毎月の生活費を5万円プラス(5万円×12ヶ月×20年=1,200万円)、いざというときのお金約300万円を上乗せし、2,000万円の保障を準備されることをおすすめします。

死亡保障は定期保険、医療保障は終身タイプにし、保険料を9000円節約!

現在加入している死亡保障は定期保険1,200万円、終身保険300万円の合計1,500万円です。あと500万円増額すればいいことになりますが、保険料を抑えたいなら終身保険をやめて掛け捨ての定期保険800万円に入るほうがいいでしょう。一生涯の保障もほしいかもしれませんが、300万円ならこれから貯蓄して老後に備えることができます。
定期保険800万円の保険料目安は月々約1,700円(保険期間10年、38歳女性)で、現在より5,000円保険料が安くなります

ガン保険は、ガンと診断されたときに診断一時金がでること、入院給付金が無制限ででることが特徴です。ガンに対する不安は人それぞれですので、もしご心配なら加入していてもいいと思います。でも、保険料を安くしたいので解約もやむをえないというお気持ちでしたら、ガン保険を解約し、入院保険を日額1万円に増額するのも1つの方法です。
ただ、現在ご加入中の医療保険は更新型で48歳のときに保険料があがります。老後の保障まで考えると終身型に加入する方が保険料負担が少なくてすみます。
例えば、アメリカンファミリーの終身医療保険EVER(エバー)は、入院日額1万円の場合、毎月の保険料は4,150円(38歳女性)で保険料はずっと変わりません。ただし、1入院の限度日数は60日までとなります。
仮に現在加入中のガン保険、医療保険をやめて、終身医療保険に加入すると毎月の保険料は約4,000円安くなります

お母様の養老保険は昭和63年加入で予定利率が5.5%のときのものなので、これは貯蓄のつもりで継続していきましょう。

トータルで約9,000円安くなるので、その分をお子様の教育資金として貯蓄できます。学資保険は現在予定利率が低く、支払う保険料総額よりも満期金が少なくなる商品もあるので、加入時にはその点もよく確認してください。教育費は学資保険にこだわらず、金利の比較的高いネット銀行の定期預金などを利用してもいいと思います。

  月額保険料 見直し後の月額保険料
 定期保険 3,720円 5,420円
 終身保険 6,773円 --
 ガン保険 5,373円 --
 医療保険 2,730円 4,150円
 養老保険 8,406円 8,406円
 保険料合計 27,002円 17,976円


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