保険診断Q&A

節約・ライフプラン



■アドバイス

老後の死亡保障が不要なら定期保険で準備医療保険への加入は健康で年齢の若いうちに!

永井さんの必要保障額は約3000万円

現在、永井さんが加入されている定期付終身保険の死亡保障は1000万円。これは夫婦2人だけの場合には適していましたが、お子様が生まれるので、もう少し増やす必要があります。
永井さんに万一のことがあった場合に支払われる遺族年金の目安は次のようになります。


受け取れる遺族年金の目安(平成14年度価格)

共働きでお子様のいらっしゃるご家庭の場合、死亡保障の目安は約2000万〜3000万円です。お子様が小さいうちは、永井さんに万一のことがあった場合に奥様が仕事を継続することが難しくなる場合があります。現時点では3000万円を目安にし、お子様の成長に合わせて少しずつ減額していくようにします。
老後の死亡保障はなくてもよいと考えるなら、定期付終身保険よりも定期保険だけで準備する方が、保険料が割安になる可能性が高いです。
通販で保険料の割安なオリックス生命のダイレクト定期保険では、保険料は以下のようになります。

● 加入(更新)年齢別の保険料(男性・保険期間10年)
年齢  死亡保障額 毎月の保険料
30歳 3000万円 5,100円
40歳 2500万円 7,325円
50歳 2000万円 12,500円

現在ご加入の定期付終身保険を増額した場合、保険料がいくらになるか試算してもらい比較してみてください。

住宅購入後は1000万円程度減額を

住宅を購入した場合には、住宅ローンを組む際に団体信用生命保険に加入しますので、永井さんに万一のことがあった場合には保険金が住宅ローンの返済に充てられます。そのため、遺族の住居費の負担としては固定資産税などの諸経費で、年間約30万円程度になります。賃貸住まいの時よりも住居費の負担は少なくなりますので、住宅購入後は死亡保障額を1000万円程度減額するといいでしょう。
奥様の収入も合わせて住宅ローンを組む場合には、奥様の保障もしっかり準備しておくことが大切です。

(参考:「養老保険を見直して夫婦に必要な保障を確保したい」)

こども保険は元本割れになる商品が大半

子どもの教育費の保障としてはこども保険がありますが、「保障」という点だけを考えると永井さんご自身が生命保険にきちんと加入していれば、あえてこども保険に加入する必要はありません。
「教育費の積立も一緒に」、と考えるならばこども保険に加入するのも1つの方法ですが、現在は低金利のため満期保険金より支払った保険料総額の方が多くなってしまう、元本割れになる商品が多いからです。加入する際には元本割れにならないか、よく確認しましょう。
また、加入時期ですが、こども保険はお子様が大きくなってから加入すると積立期間が短くなるため貯蓄性がますます低くなります。お子様が生まれたらすぐに加入するのが最も有利です。

教育費は銀行や郵便局の定期預貯金で準備することもできます。その場合、今後金利が上昇したときには有利な金融商品に預けかえることも可能です。しかし、預貯金だとすぐに取り崩すことができるので、別のことに使ってしまったという経験をお持ちの方も多いようです。
その点、こども保険ならば心理的に解約しづらく、満期まで継続しやすいというメリットもあります。

「永井さんの生命保険+預貯金」、または「こども保険」のいずれにするか、メリット、デメリットを比較して検討してみてください。

医療保険は若いうちに加入した方が支払う保険料総額が少なくなります

会社員の方の場合、医療保障の目安は入院1日5000円〜7000円です。保険料総額を少なくするためには何歳で加入するのがいいか、試算してみます。

● 支払い保険料総額比較
<医療保険(終身タイプに80歳まで加入した場合の男性の保険料)>
年齢 加入期間 毎月の保険料 支払い保険料総額
30歳 50年間 2,735円 1,641,000円
40歳 40年間 3,765円 1,807,200円
50歳 30年間 5,380円 1,936,800円
60歳 20年間 7,785円 1,868,400円
(保険料参考:オリックス生命保険のオリックス終身医療保険)

<がん保険(終身タイプに80歳まで加入した場合の男性の保険料)>
年齢 加入期間 毎月の保険料 支払い保険料総額
30歳 50年間 1,957円 1,174,200円
40歳 40年間 2,759円 1,324,320円
50歳 30年間 3,930円 1,414,800円
60歳 20年間 5,602円 1,344,480円
(保険料参考:アメリカンファミリー生命保険の21世紀がん保険)

最も保険料が少ないのは30歳に加入した場合という結果になりました。他にも数社についても試算してみましたが同様の結果で、若い時期に加入した方が、保険料総額も少なくなるように保険料が設定されています。

生命保険は健康なときにしか加入できないので、医療保険、がん保険ともやはり若くて健康なうちに加入しておくのが賢い方法といえるでしょう。

個人年金保険はライフプランを考えて継続か解約か検討しましょう

永井さんは、現在毎月3.3万円の保険料をお支払いになっていますが、そのうち2.3万円はご夫婦の個人年金保険です。永井さんの年齢ですと公的年金が支給されるのは65歳からとなり、年金額も徐々に削減傾向にありますから、ご自身で老後資金を準備していくことは必要不可欠です。そのため、できれば個人年金保険は老後のための貯蓄として継続するといいでしょう。ただし、これからお子様の教育費や住宅購入費用など家計支出も増えますので、ライフプラン全体を考えて解約という方法をとることも1つの方法です。(個人年金保険については「個人年金保険は」をご参考ください。)個人年金保険の継続を選択された場合、入院特約については医療保険と重複しますので特約をはずすことをおすすめします。


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