節約・ライフプラン

節約・ライフプラン
■ 予算・ライフスタイルで選ぶクルマ塾

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●冠水した道路でクルマが半分水に浸かってしまいました
 こんな状況でも強いクルマはありますか?
2004.10

相談者
32歳・男性。
台風による水害でクルマが被害に
予算300万円

今年は大雨や台風のために各地で水害が頻発しています。そんなニュースを見ながらよその土地のことと高をくくっていたら、先日の台風では自分がその当事者となってしまいました。
台風が接近し暴風雨となったため、仕事を早々に切り上げ家路を急いでいました。あまりの豪雨に、みるみる道路が川のようになり、いつの間にか水をかき分けて走る状況になっていました。そしてとうとう、エンジンはストップ。動けなくなったところで車を捨てて避難しました。
怪我もなく避難することができ、台風が去った翌日にはクルマを置いた場所に戻ってみると、愛車は変わり果てた姿でそこにありました。
車両保険に入っていたので保険は出るのですが、これを機に買い換えようと思っています。
きっと来年以降も、こんな天候が続くと思うと安心して出かけられません。少々の冠水でも物ともせずに走れるクルマはないでしょうか?


●最低地上高が高いクルマを選び
 冠水した道ではゆっくりと進むが鉄則

大気中の二酸化炭素濃度の上昇で気象が変わってきたのか、このところ集中豪雨による被害も少なくありません。大雨で冠水するアンダーパスや交差点など少なくないようです。もちろん水が引くまで待てばいいのですけれど、そうもいきません。そんな時”水に強いクルマ”さえあれば便利でしょう。実際、東南アジア地域では冠水する道路が多いらしく、開発段階から水に対する強さを要求されるそうです。具体的にどういったクルマを選べばいいか、以下紹介したいと思います。まず大切なのは「最低地上高」という物理的なスペック。タイヤを除き、地面から車体で一番低い部分までの距離です。もちろん大きければ水に強いと考えてOK。

●水深20cmを超えると走行は控える

改めてカタログをチェックすると、普通のセダンやミニバンだと150mm程度。15cmということです。つまり水深15cmまでなら、重要な機械部品が水に浸かることなく走れると考えていいでしょう。ちなみに15cmというと、足首まで完全に入ってしまう水深。しかしこれで限界というワケでなく、もう少し深い水たまりでも走れます。大雑把なイメージで言うと、最低地上高プラス5cmくらいでしょうか。これ以上深くなると排気管が冠水したり、水の抵抗と浮力(クルマは水に浮きます)で駆動力が失われホイールスピンしたりして前に進めなくなってしまいます。最低地上高さえあれば、普通のクルマだとスタックしてしまう状況でも走れます。

●最低地上高が高いクロカン系のクルマか
 それに近い車高の高いクルマを選ぶ

といったことから考えれば、一番強いのはパジェロやランドクルーザーハイラックスに代表されるクロスカントリーの4WDです。燃費や取り回しの悪さが気にならないなら最高の相棒になってくれるでしょう。もう少し普通の乗用車に近いタイプが良いなら、スバル・フォレスターアウトバック、日産エクストレイルをすすめます。例えばレガシィをベースにしたアウトバックは、最低地上高もクロスカントリー4WD並。それでいて2,5リッターエンジン搭載モデルを選ぶと、高速巡航燃費13〜14km/Lという経済性を持っています。フル装備で267、75万円ですから、諸費用を払って300万円以内に納まるハズ。

●冠水した道路ではゆっくり進む

クルマ選びと同時に、冠水した道路を走るテクニックも紹介しておきます。TVニュースを見ると、不思議なことに皆さん波を立てるような速さで冠水路を走っています。日本のクルマは丈夫に出来ていますが、深い水溜まりを高速で通過するようにできてません。前述の理由の他、ホイールが水に浸かるような水深になると、ブレーキの効きも確実に低下。ブレーキ踏んでも初期の制動力が出ません。また、自分のクルマが問題ない水深でも、速度を出すと対向車からくる”波”でエンジンにダメージを受けてしまいます。歩くような速さで走ることを鉄則にしていただければ、と思います。冠水場所のマンホールのフタが開いていることもあるので御注意を!


トヨタ ランドクルーザー プラド   http://toyota.jp/
トヨタ ハイラックスサーフ http://toyota.jp/
スバル フォレスター http://www.subaru.co.jp/forester/
スバル アウトバック http://www.subaru.co.jp/legacy/outback/index.html


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