第21回:工事期間中のチェックポイントと仮住まい


マンションならまず管理組合に届け出る

正式にリフォームの契約書を交わしたら、いよいよ工事が始まります。でも、その前に忘れてはならないことがいくつかあります。

マンションの場合には、まず管理組合に届け出を出すことを忘れないようにしてください。通常はマンションの管理規約のなかに専用部分のリフォームに関する規定が盛り込まれているはずですから、それにしたがってキチンと提出しておきます。後々のトラブルを招かないように、リフォーム業者のアドバイスにしたがって確実に実行しておきましょう。

工事期間中にはご近所に騒音などの迷惑をかけることも予想されます。あらかじめマンションなら上下階と両隣、一戸建ては最低でも両隣、前面道路が狭く、工事のクルマなどが頻繁に出入りするときには、向こう3軒にもご挨拶しておくのがいいでしょう。高価なものでなくても、気持ちのこもったお菓子類などで十分だと思います。その際、どの部分をリフォームして、工事期間はどれくらいになるのかも明確に伝えておきます。キチンと筋を通しておけば、「2、3日のことだから」と納得してくれるはずです。

大規模な工事なら仮住まいの準備も

工事期間中の生活についても考えておく必要があります。水回りの工事だと炊事ができなかったり、お風呂に入れなかったりします。その間の食事をどうするのか、いつからお風呂が使えるようになるのか、その間はどうするのかなどを考えておく必要があります。

大規模な工事なら一定期間仮住まいが必要になることもあります。2、3日のことなら知り合い知り合いや親戚にやっかいになったり、ホテル住まいしたりするのが現実的。それ以上になるときには、ウィークリーマンションなどを利用するのもひとつの手でしょう。

工事変更時には必ず費用や期間を確認する

工事が始まると予想外の事態が出てくることが少なくありません。壁板をはずしてみたら、予想していた場所に筋交いが入っていなかったため、余分な工事が必要になったり、工事内容な変更しなければならないケースがあったりするわけです。そのときには、

  1. どこをどう変更しなければならないのか
  2. その理由はなぜなのか
  3. 追加費用が必要なのか、その費用はいくらなのか
  4. 工期は延びるのか、延びる場合には何日延びるのか

などの点を明確にしておきます。とくにお金の問題に関してはそのつど再見積もりを出してもらい、合意の上で工事を進めるようにしましょう。口頭での約束はトラブルのもとです。

そんなことがあっては困るのですが、現実的には勝手にどんどん追加工事を進めて、完了時に、「追加工事が入ったので当初の見積もりより100万円アップしました」と平気で追加料金の支払いを求める業者もいます。そんそんな馬鹿なといっても、実際に少なくありません。国民生活センターの調査でも、住宅リフォームの契約・解約に関するトラブルのうち、「代金の請求が不当」とする問題が3.7%に達しています。およそ30人に1人ということですから、十分に注意しておきたい点です。

工事進捗状況を写真などの記録に残しておく

良心的な工事前の状態がどうであったか、どこをどうリフォームしたのかキチンと写真で記録を残してくれるはずですが、念のため依頼した人が定期的に写真を撮っておくことをお勧めします。完成後に万一トラブルが発生したときには、この記録や写真が証拠写真になる可能性があります。素人には判断できないことでも建築家などの専門家に見てもらえば問題点が明確になることが多いので、いざというときの頼りになるわけです。そうでなくても、無事終わったときには、前の状態がどんなだったかなど、いい記念になるのではないでしょうか。

契約・解約に関するにはこんなトラブルが多い

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